元フェザー級王者・森坂陸の引退試合は世代交代マッチに。「期待の新人でも誰でもいいのでXとかで返事ください」【Krush】
「Krush.162」(6月23日、東京・後楽園ホール)の追加カード発表会見が5月10日、都内で行われ、元Krushフェザー級王者の森坂陸(エスジム)が引退試合に臨むことが発表された。 森坂は昨年3月に玖村修平(K-1ジム五反田チームキングス)を破り、プロ31戦目にしてKrush王座を獲得。10月に篠塚辰樹を挑戦者に迎え初防衛戦に臨むも判定負けを喫し、王座から陥落。試合前から「負けたら引退」と口にし、試合後にはSNSで引退を発表。その際には「引退試合という形でラスト1試合はやりたい」とも記していた。 会見で森坂は「僕はベルトを防衛できなかったら辞めると決めていて、前回、全力で戦った結果、負けてしまった。本当はその場でリングを降りようと思っていたが、応援してくださる皆さんが“もうちょっと見たい”と言ってくれる人がほとんどで、新しいファンの方もついたりした。そこで悩んで、最終的に出した結論がこの形。ラスト1試合、公式試合をして、全力で戦う僕の姿を見せて、けじめをつけて綺麗にリングを降りようかなと決意してこの形になった。ラスト1試合は誰とやりたいとかは僕の中ではなくて、全力で自分を出せて盛り上がる試合ができれば誰でもいい。なので、戦いたい人がいたら名乗りを挙げてくれればうれしい」と語った。
Krushの宮田充プロデューサーは対戦相手については「森坂選手は若きベテラン。最後の相手はKrushのイメージでは若い選手とやるのがいいのかなと思う。新鋭が胸を借りるというかアタックするのがいい。今日の会見を見て、やる気のある選手は、Xなどでどんどん名乗りを挙げてほしい」との構想を口にした。 森坂も「僕の中で考えていた引退試合のコンセプトとして、因縁のある相手でもいいと思っていたが、もう一つ自分の中で浮かんだのが期待の新人を相手にすること。世代交代ではないが、僕に勝ったら新人からしたら美味しい。僕が勝って当たり前という試合になって僕にはメリットはないが、そのほうが未来のK-1につながるというか。もし僕に勝てば一気に名前が上がるし、負けても這い上がるというモチベーションになると思うし。引退試合で僕だけじゃなくて、全体に意味のある試合ができたらいいなと思ったときに世代交代みたいなコンセプトで新鋭を迎え撃つのが僕の役割じゃないかと考えた。なので僕と戦いたいと思ってくれる人は期待の新人でも誰でもいいので、Xとかで返事ください。お待ちしています」と呼びかけた。