<超望遠レンズ撮影>北朝鮮の水害復旧現場は今(2)見ているだけで心配…目立つ疲れた姿、高層階でノーヘル作業の若い女性も(写真8枚)
7月末の集中豪雨で、死者や行方不明者が発生する甚大な被害に見舞われた北朝鮮北西部は、今どうなっているのか?10月中旬に中国側から超望遠カメラで撮影した。国境河川の鴨緑江の中州である平安北道(ピョンアンブクト)新義州(シニジュ)市の威化島(ウィファド)では、軍隊や「突撃隊」といわれる建設専門組織から大量の人々が復旧の突貫工事に動員されていた。(洪麻里) ■【北朝鮮写真特集】 秘密撮影! へたり込む人も…強制動員された女性たちの姿撮った(10枚)
最上部の15階でひしめき合うように作業をしている。ノーヘルで普段着のような恰好で作業をする女性の姿も。外壁沿いで作業している人の一部には命綱が確認できる。
中層階で作業にあたる女性たち。青い制服の右2人は突撃隊とみられる。
砂利を運ぶトラックの周りで作業員たちが休んでいる。女性兵士もいる。
作業員が運んでいるのは工事現場で使う水だろうか。国境警備隊員が銃を携行して警備にあたる。その横の中尉は、所属部隊の監督役か。
15階建ての屋上で作業をしている。外枠の木材は長さや太さが不均一で、今にも崩れそうだ。
休憩する人たちは疲れ切った表情だ。背後では、セメントをクレーンで吊り上げている。
15階の高所で作業する突撃隊の人々。左の白ヘルメットの男性は幹部だ。右の女性たちはノーヘルだ。鉄筋が見える。
※写真はすべて平安北道新義州市威化島。2024年10月、中国側から撮影アジアプレス
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