越山敬達、中西希亜良、有望若手俳優を齊藤工が写す。
Series|「齊藤工 活動寫眞館」について
俳優、斎藤工。そして、映画監督、齊藤工。表舞台であらゆる「人物」を演じ、裏方にまわり物語をクリエイトしていく。齊藤工がいま見つめるものとは、何か。彼自身がシャッターを切り、選び出す。モノクロームの世界に広がる、「生きた時間」を公開していきます。 【動画】映画『ぼくのお日さま』本予告ストーリー編【9.6先行公開/9.13全国公開】
「間違いなくスターになる二人です」(齊藤) 齊藤からこのようなメッセージが来たのは5月下旬のこと。カンヌ国際映画祭で奥山大史監督『ぼくのお日さま』が話題を呼び、齊藤は主演の越山敬達と中西希亜良に注目していた。齊藤工は日本映画の未来のことを常に考えていて、新しい才能や、シネマティックな人物を探すことにも余念がない。南仏で二人に会い、「ぜひポートレートを撮影したい」と伝えていたという。 映画『ぼくのお日さま』は、北国の小さな町で、柔らかな心をもった少年(越山)が氷上で舞う美しい少女(中西)に恋する物語。そのピュアな想いを見守りながら、繊細な感受性で二人に関わっていくスケートコーチ(池松壮亮)とのほのかな恋のトライアングルを背景に、どこまでも澄みきった、優しい映画だ。 とにかく、スクリーンに映し出される光がきれい。この光の清らかさが主演のふたりの心の美しさと交差する。そして、ドビュッシーの「月の光」をBGMに、3人の関係が紡がれていく。 「映画はやはり、そこに自然にある空気を描くモノで、その純度が映画の価値なのだと思い知った『ぼくのお日さま』の"純度"とは、まさにお二人のことだと思いました」(齊藤)
ただ、齊藤が写したふたりの写真は映画が持つ柔らかさとは異なる強度を持つ。 自身のモノクロのポートレートを見た中西希亜良からは、 「カンヌでもお会いした齊藤工さんにこうして撮影していただき、とってもうれしかったです。そして、モノクロ写真がすごくかっこいい! こんな力強い感じの自分は初めて見ました! これからも頑張ります! ありがとうございました!」とメッセージが届いた。