『内紛状態』の維新 代表戦への不出馬を決めた馬場代表 松井前代表とともに決断の理由を聞く
■「日本維新の会」結成から今回の選挙戦までの歩み
馬場代表が不出馬を表明したことで、維新は新たな展開を迎えることになるが、日本維新の会はこれまでさまざまな歴史があった。 2010年に「大阪維新の会」を橋下さんたちが結成した。 2012年に国政政党「日本維新の会」結成。この時の代表は橋下さん。 2015年維新の“一丁目一番地”「大阪都構想」の住民投票が否決された。これによって橋下さんは政界を引退。その後代表になったのが、松井さんだ。 松井代表の時にも、2度目の「大阪都構想」の住民投票を行なったが、否決となり、松井さんは政界を引退した。 その後継指名で名前が挙がったのが、馬場代表だ。 その後、統一地方選挙で全国的に躍進するなどあったが、今年6月、政治資金問題をめぐって迷走。 そして10月、衆議院選で議席を減らす厳しい結果となった。
■馬場代表の党運営の評価について「後継指名をしたのは当然の話」 自民との交渉については「われわれの未熟さ」と馬場代表
松井さんが実質、後継指名をした馬場代表という間柄ですが、馬場代表の党運営についてはどのような評価をするのか。 前大阪市長 松井一郎さん:実質というより、僕が代表の時に幹事長として支えてもらったし、共同代表もやっていただいた。その中で、僕がもう辞めるわけだから、党をこれから運営するにあたって、馬場さんが代表選に立候補してくれたわけです。僕の時に、共同代表一緒にやってもらってるんだから、『これはふさわしいよね』っていうのは、僕は当然の話だと思います。 前大阪市長 松井一郎さん:今回、やっぱり自民党っていうのは、なかなかしたたかなやり方をしますよ。そんな中で馬場さんは、“旧文通費”、僕はこれが国会議員のお金の感覚を狂わす元凶だと思っている。これを何とか獲得目標にするために、自民党の交渉のテーブルについた。 政治資金の問題で、「政策活動費10年後領収書公開」を言ったが、結局、はしごを外されたという形になった。この運営について馬場代表は「一言で言うと、われわれの交渉力の未熟さ」と話した。 松井さんがいたら、根回しがうまくできたのだろうか。 前大阪市長 松井一郎さん:僕がいてもできたかどうか、分かりません。でも交渉時点で、相手の全権を持って交渉に来た人を、信じ過ぎたよね。いつやるという期限を取られたんですよね。 批判があったり、辞任要求が出されたりしたが、厳しかったか。 日本維新の会 馬場伸幸代表:もう慣れてますから。ずっと2010年から、いばらの道を歩んできましたから。普通の平坦な道は、あんまり歩いたことないんで、大丈夫です。 その覚悟を持ってやっていたということだ。 これから馬場さんに代わって、新たな代表を選ぶことになる。 (関西テレビ「newsランナー」2024年11月7日放送)
関西テレビ