〔NY外為〕円、158円台半ば=2カ月ぶり安値(20日朝)
【ニューヨーク時事】休場明け20日午前のニューヨーク外国為替市場では、米長期金利の上昇基調が続く中、円相場は1ドル=158円台半ばと、4月下旬以来、約2カ月ぶりの安値に下落した。午前9時現在は158円50~60銭と、前営業日(18日)午後5時(157円83~93銭)比67銭の円安・ドル高。 米長期金利の上昇を背景に日米金利差の拡大観測から円売り・ドル買いの流れが継続。また、スイス国立銀行(中央銀行)が20日に利下げを決定し、対スイス・フランでドル買いが急速に強まった。このドル買いの流れが対円相場にも波及した。 ロイター通信によると、米ミネアポリス連銀のカシュカリ総裁はこの日、「2%のインフレ目標に戻るまでには1年か2年かかる可能性が高い」と発言。発言が伝わると、円売り・ドル買いの動きがやや強まった。 一方、米フィラデルフィア連銀が20日発表した6月の第3連邦準備地区の製造業景況指数は、総合で1.3となり、市場予想(ロイター通信調べ)の5.0を下回った。同時刻に発表された米新規失業保険申請は、15日までの1週間で前週比5000件減の23万8000件と、事前予想よりも悪化。米景気減速をめぐる不透明感はくすぶるものの、長期金利は上昇し、円・ドル相場への影響は限定的となっている。 ユーロは同時刻現在、対ドルで1ユーロ=1.0710~0720ドル(前営業日午後5時は1.0735~0745ドル)、対円では同169円90銭~170円00銭(同169円44~54銭)と、46銭の円安・ユーロ高。