飲み物や料理に「異物」を混入された…女性から被害報告相次ぐ 「イタズラ」では済まされない危険な行為
●もしも異物混入を見つけたら?
――もしも、客が異物を混入するところを発見したら、飲食店側はどう対応すべきでしょうか。 異物を混入する行為を見かけた場合の措置として、飲食店側としては直ちに異物の有無を確認した上で、混入経路を確認する必要があります。 まずは、飲食店側に落ち度があるかどうかを判断する必要がありますし、料金等の支払を免れるために、注文者が自分で混入させた可能性さえ否定できないからです。 注文した方の立場からは、異物が混入された可能性のある料理に手を付けるべきでないのは当然ですが、直ちに飲食店の責任者を呼び出し、対応を協議することが安全と思われます。混入経路の確認や、混入させた可能性のある者の退店を防ぐためにも、飲食店の協力は不可欠です。 【編集部より】 飲み物や料理に睡眠薬など薬物が入れられた疑いがある場合には、警察(性犯罪被害相談電話共通番号:#8103)や性犯罪・性暴力被害者のためのワンストップ支援センターへの相談がおすすめです。 【プロフィール】 岡本 裕明(おかもと・ひろあき)弁護士 刑事事件及び労働事件を得意分野とし、外国人を被疑者・被告人とする事件を多く取り扱っている。多数の裁判員裁判も経験している一方、犯罪被害者の代理人として、被害者参加等も手掛ける。 事務所名:弁護士法人ダーウィン法律事務所 事務所URL:https://criminal.darwin-law.jp/