4連覇へ!坂本花織が首位発進 ロシア勢のミラノ五輪予選参加に「めちゃくちゃ燃えます」
◇フィギュアスケート全日本選手権第1日(2024年12月20日 大阪・東和薬品ラクタブドーム) 世界選手権(来年3月、米ボストン)代表最終選考会を兼ねて開幕し、女子ショートプログラム(SP)ではジュニアからの出場となった島田麻央(16=木下グループ)が75・58点で2位発進した。4連覇を狙う坂本花織(24=シスメックス)が78・92点で首位。男子SPは今季限りで引退する織田信成(37=大阪スケート倶楽部)が84・53点で5位、ジュニアの中田璃士(りお、16=TOKIOインカラミ)が2位。鍵山優真(21=オリエンタルバイオ・中京大)が92・05点で首位に立った。 史上9人目の4連覇を狙う坂本が、貫禄の首位発進だ。冒頭の2回転半などを流れるように決め、観客を引き込む表現力でも魅了。「大きなミスなくできてホッとしている」と満足そうに語った。3位だったGPファイナルから帰国後は胃腸炎で1日寝込み、滑りのスピード低下を痛感。「人の顔がはっきり見えるくらい凄い遅かった」状態から、臀部(でんぶ)や太腿裏を徹底的に強化し「今日は爆速でした」と満足そうに語った。 この日、国際スケート連盟(ISU)はウクライナに侵攻したロシアと同盟国ベラルーシの両国選手について個人の中立選手(AIN)として26年ミラノ・コルティナダンペッツォ冬季五輪の予選参加を認めると発表した。「強い選手がたくさんいる中で戦うのは、めちゃくちゃ燃えます」。頼もしい現役世界女王に頂点を譲る気はない。