【熊本のニュース総決算2024】トラブル続きの市電や”政令市最悪”の渋滞 熊本市の1年
大きな進展があったのは、耐震性不足が指摘された熊本市庁舎の建て替え問題です。熊本市が議会に示したのは、本庁舎をNTT桜町ビルの敷地、中央区役所を花畑町別館跡地とする方針や、約616億円の概算事業費。9月、これを具体的に進めるための補正予算案が議会に諮られました。そして賛成多数で可決。“市庁舎の建て替え”が事実上、決定しました。
一方、建て替えの賛否を問う住民投票を求める市民団体は。 ■市庁舎建設の賛否を問う住民投票をすすめる会 西川文武代表 「皆さんのおかげで2万0384筆、集めていただきました」 11月、2万384人分の署名を提出し、熊本市選管は必要な数を上回る1万8988人分を有効と判断しました。庁舎をめぐるこの問題が、どのような進展を見せるのか、引き続き注目です。
長年の課題といえば、三大都市圏を除く政令指定市で"最悪"といわれる渋滞問題。熊本市の代名詞ともなっているこの事態の解消に向け7月、初めて県知事と熊本市長によるトップ会談が実現しました。さらに熊本県と熊本市などは、職員の時差出勤の取り組みを開始しました。その効果はというと。
■熊本市 大西一史市長(10月) 「時差出勤の取り組みが交通渋滞の緩和効果があったと考えております」 手応えを感じたという大西市長。来年、さらに渋滞対策が進むと意気込んでいます。 ■熊本市 大西一史市長(12月取材) 「来年には熊本駅の西側の池上熊本駅ICが新しくできます。北区の方から熊本駅までの間西側のルートが非常にスピードアップされる」
整備が進む西回り環状道路。来年度は池上町と花園インターチェンジを結ぶ4.6キロの区間の供用開始が予定されています。その上で、将来的には九州道との接続など、熊本の道路ネットワークを早期に完成させたいとしています。
■熊本市 大西一史市長 「いろんな道路がつながって、熊本が実はオール九州の中の拠点となる。こういったものを進めていくことが、渋滞対策に非常に有効になると思います」 様々な課題が山積する熊本市。より具体的な議論が急がれます。