“あんみつ”ブームの堂本剛、『まる』で初の映画音楽にチャレンジ!綾野剛と丁々発止のやり取りで会場沸かせる
堂本剛が主演を務める映画『まる』の公開記念舞台挨拶が10月19日にTOHOシネマズ日比谷で開催され、堂本をはじめ、綾野剛、小林聡美、吉岡里帆、森崎ウィン、戸塚純貴、荻上直子監督が出席。それぞれがいま夢中になっていることを明かした。 【写真を見る】吉岡里帆、ストライプのミニワンピに黒ブーツを合わせて登場 2024年にデビュー26周年を迎えたKinKi Kidsとして国民的スターの顔を持ち、クリエイティブプロジェクト「.ENDRECHERI.」としても独自の道を切り開く堂本が、1997年の『金田一少年の事件簿 上海魚人伝説』以来27年ぶりに映画単独主演を果たした本作。美大卒だがアートで身を立てられず、人気現代美術家のアシスタントをしている沢田が、ある日蟻に導かれるように描いた○(まる)を発端に、日常が○に浸食され始める奇想天外な物語だ。上映後の拍手に包まれて登壇した堂本は「この映画を通して、たくさんの人の“いま”に向かってメッセージを投げかけられたらいいなと思って、演じさせていただきました」と柔らかな笑顔を見せた。 今回は主演の堂本が 「.ENDRECHERI./堂本剛」として映画音楽も担当。「.ENDRECHERI. 」 と「堂本剛」のWネームで初の映画音楽にチャレンジしている。「フィルムで撮っているということもあり、役者さん一人一人の呼吸や間がたっぷり使われている映画」と切り出した堂本は、「その“間”が音楽になっていたので『音楽を付けなくていいんじゃないですかね』と監督には伝えたんですが、監督とお話させていただいて『こことこことここには音がほしいです』ということで。どういう音楽がいいのか非常に悩みました。とても難易度の高い仕事でした」と初めての映画音楽は苦労があったものの、「普段自分が制作している音楽とは違う学びがありました。貴重な経験をさせていただいた」と充実感をにじませていた。 またこの日は、『まる』とかけて「いま夢中になっている○○」についてそれぞれが発表する場面もあった。堂本は「あんみつ」と回答。「ホットケーキが大好きではあるんです。きっかけは覚えていないんですが、急にあんみつが好きになりまして。最近はよくあんみつを食べています。クリームあんみつが好きです」と近況を報告した。「黒みつがいいじゃないですか」という堂本に、綾野も「黒みつってなんであんなにうまいんですかね」と楽しそうに同調。さらに堂本が「ステージドリンクでいいと思う」と大胆なアイデアを繰り出すと大笑いした綾野は「めっちゃおもろい」と声をあげつつ、飄々とおもしろトークを続ける堂本に「剛さん、ふざけてます?」と突っ込むなど、2人の和やかなトークに会場からも笑いが起きていた。 その綾野は「ずっと夢中なんですが、駅伝です」と答え、「剛さんに駅伝の話をしたら、少しだけ興味を持ってもらえて。引きずり込みたい」と計画。堂本は「こういったところに着目するとおもしろい」と熱弁をされたことで少し心を動かされている様子で、綾野は「選手によっては一切、かかとを付けない人もいます。つま先だけで走っています」と選手の足元に注目してもおもしろいと熱弁。堂本はステージで実際にかかとを浮かせてみせて、再び綾野を笑わせていた。 小林は「編み物。ひたすら長方形に編んでいます。世の中のなんのためにもなっていない時間がいい」とにっこり。吉岡は「ハマるだろうと思っているのがスカイダイビンク。タイに旅行をして初めて挑戦しました。その道30年のおじさんに『君!人生変わるから!』と言われて、勢いでやった。飛んでいる最中、気持ちいいなと思った」とバタバタとしている間に飛んでしまったため、「もうちょっとゆっくり楽しみたい」と希望した。森崎は「飛行機。旅客機が好き。写真も撮っていて、望遠レンズで下から狙う」と飛ぶ話題が続くなか、戸塚は「ラーメン。最近はこだわりの強いラーメンが多いんですが、普通であればあるほどうれしい。こだわりのないラーメンがいい」とそれぞれ個性あふれる答えで、会場を盛り上げていた。 チームの温かな雰囲気がたっぷりと伝わる舞台挨拶となったが、最後に堂本は本作の見どころについて「タイトル通り、丸投げです。それぞれの見どころが存在する、不思議な映画になったと思っています。“○”というのは柔らかかったり、やさしかったり、平和的であるという印象が強い図形ですが、この映画のなかにある“○”は、非常に強い“○”だなと。強い、凛としているものがさらにプラスアルファされた映画。繰り返していくたびに、心のピントが合っていくような映画」と本作ならではの魅力を口にしつつ、「それぞれの人生にとって、明るい“いま”になるように。そんな想いを込めてお届けしています」と会場に語りかけ、大きな拍手を浴びていた。 取材・文/成田おり枝