阿蘇国立公園、規制強化へ メガソーラー立地抑制図る
環境省は16日、世界最大級のカルデラや広大な草原を有する「阿蘇くじゅう国立公園」(熊本、大分)に関して、24年度末までに公園区域の拡張や一部エリアの規制強化を図る方針を明らかにした。周辺で大規模太陽光発電所(メガソーラー)の設置が相次いでいることを受け、景観悪化が一層深刻化しないよう、規制強化にかじを切る。 同省阿蘇くじゅう国立公園管理事務所によると、約7万3千ヘクタールある園内の約半分を占め規制が緩い「普通地域」の一部を、規制が強い「特別地域」に格上げする。 特別地域内に建物などを新設する場合、国の許可を受ける必要がある。景観に影響する太陽光発電所設置は厳しく制限される。