中日―ＤｅＮＡ　４回裏１死、空振り三振に倒れた細川

◇28日　中日1―5DeNA（バンテリンドームナゴヤ） 　中日は28日、バンテリンドームナゴヤでのDeNA戦に1―5で敗れ、連敗で今季ワーストの借金6に逆戻りした。1番を打って好調だったオルランド・カリステ内野手（32）を初めて4番で起用するなど打線をてこ入れしたが、わずか3安打で内野ゴロの間の1点のみ。9試合連続2得点以下、交流戦後の7試合で計8得点と不振は深刻だ。援護のなかった高橋宏斗投手（21）は6イニング4失点で、今季初黒星を喫した。 　今季72試合目。シーズン折り返しのゲームは、まさかのミスで相手に流れを渡した。1点ビハインドの5回の守り。無死二塁から山本はバント。チャージした一塁・板山が反転して三塁へ送球した。タイミングはアウトだったが、三塁・福永が取り損ね、ボールは転々。これで2点目を許すと、先発の高橋宏はその後踏ん張れず、この回3失点。打線の状況を考えるとあまりにも痛恨の追加点だった。 　「宏斗が先に点を取られてしまったけど、守備で足を引っ張った部分もあった。あそこでガタガタといってしまった。1点ならチャンスはあったので、あのミスは大きかった」。2連敗で今季ワーストタイの借金6になった立浪監督は険しい表情を浮かべた。ビジターの阪神3連戦を1勝1敗1分けと何とか五分で帰ってきての本拠地初戦。ロースコアのゲームを拾っていかなければ浮上の目がない中で、福永のエラーが痛かったのは確か。ただ、点が取れない打線も極めて深刻な状況に陥っている。 　今月の防御率0点台と好調の先発・ジャクソンに抑え込まれた。150キロ超の直球と変化球のコンビネーションの前に、7回にディカーソンの遊ゴロの間に1点を返すのが精いっぱい。指揮官も「ボールに力があったし、良い投球をされた」と唇をかむしかなかった。 　これで6月15日のロッテ戦（ZOZOマリン）から9戦連続2得点以下となった。球団では1962年以来5度目で、1956年に記録したワーストの11試合連続まで残り2となってしまった。この日は1番を打って好調だったカリステを4番に据え、3番・細川、5番・板山の新クリーンアップを組んだ。立浪監督は「ここのところ平均1点くらいしか取れていないので何か変えないと。細川は率は悪くないけど、もう一度3番で積極的に振っていこうと。クリーンアップはこの形を続けていこうかなと」と説明。ホームを近づけるための試行錯誤が続く。