「塹江敦哉(広島カープ)のストレートは人と違う。150キロで50センチ動く」 昨季の島内颯太郎ブレイクを的中させた球団アナリストが注目
このシュート成分は、どのピッチャーのストレートにも備わっているもので、平均すると、およそ20センチから30センチ動くといわれています(無回転球と比較)。では、塹江投手はというと… チーフアナリスト 飯田哲矢 さん 「塹江投手のストレートは50センチ近く動いているので、平均的じゃない。逸脱したものというか。ボール3個分ぐらい、ほかの人よりも動くっていうところが強みなんじゃないかっていう。あの球を持っているのは、ジャイアンツの 大勢 投手ぐらいしかいないので。本当にそれくらい、シュート成分を生かした投球にすごく期待しています」 ただ、一つ疑問が… チーフアナリスト 飯田哲矢 さん ― 逆に動かない方が構えたところに行く。シュートしない方がいいっていう考えもあるが? 「そうですね。なんかよくシュートさせちゃダメって聞くと思うんですけど、塹江投手の場合は人並みのシュートじゃないので、もう限界までいってほしいっていうのがあります」 しかし、この唯一無二のストレートもがむしゃらに投げればいいというわけではありませんでした。新フォームに取り組む春のキャンプには、“ある発見” が… 広島カープ チーフアナリスト 飯田哲矢 さん 「沖縄に移動したときに、そのシュートが30センチ台に変わってしまって。暖かいので腕が振れすぎる。腕が振れ過ぎると、このシュートをちょっと失って、平均値に寄っているっていうところがあって。本人なりの解釈だと腕を振りすぎないで投げると、また50センチに戻ると。これが自分の中で、自分の数字とか感覚を理解して投げているので、自分を知れているなっていうふうに、そこで感じたので」 新たなフォームに挑戦しながら、“測定される数字” と “自分の感覚” をすり合わせている塹江投手。 また、投げる位置にも特徴が… チーフアナリスト 飯田哲矢 さん 「左対左でサイドスローってなると(プレートの)1塁側を踏みがちなんですけど、おそらく塹江投手は自分の50センチ動くボールをぞんぶんに生かすためには1塁側より3塁側で一回、ベースに向かって動かした方が強みを感じるっていうふうに思ったのかもしれません」 ― ことし、腕を下げて、ストレートがどれぐらい動くかと? 「そうですね。そこに注目して見ていこうと思っています」
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