中信美術展 多彩な力作 長野県の松本市美術館で30日まで
長野県の松本、木曽、大北地域を代表する美術公募展「第76回中信美術展」(中信美術会主催、松本市共催)が22日、松本市中央4の市美術館で始まった。10代から90代まで幅広い年代の多彩な作品282点が並び、美術の楽しさを伝えている。入場無料で30日まで。 日本画、洋画、彫刻、工芸で、美術会員と一般公募、15歳以上20歳未満のジュニアの作品が展示され、自然の美しさをそのままに描いた大作や、見る人の想像をかき立てる抽象画などが来場者の目を楽しませている。今回から出品要件の下限を15号から10号に引き下げ、小品の力作も目立っている。 栃木県鹿沼市から訪れた仁平悦雄さん(76)は「自分と同じ年の伝統があり、地域でこれだけの作品が集まるのはすごい」と関心しきりに眺め、松本市島立出身の妻の須々子さん(75)は展示されている姉の作品を楽しみにしていた。 中信美術会の清沢龍美委員長は開場式で「今回から入場無料にしたので、作品に込められた思いを想像し、心ゆくまで楽しんで」と呼び掛けた。
市民タイムス