「キングダム」作者・原泰久さんも直筆イラストで応援 児童虐待防止願う横断幕 佐賀県内各地を巡回
児童虐待が増加する中、佐賀県児童養護施設協議会などが、虐待防止の願いを込めた横断幕を制作した。縦3・2メートル、横6メートル。活動に賛同する3511人の笑顔の写真と、人気漫画「キングダム」の作者で基山町出身の原泰久さんの直筆イラストがあしらわれている。 【写真】「キングダム」原作者の原泰久さん 活動主体となった基山町の児童養護施設「洗心寮」の調淨信施設長(48)によると、顔写真は九州内の児童養護施設など20カ所以上が協力して撮影した。調さんは、地域から孤立し、支援が行き届かないことが虐待の背景の一つと感じており、「苦しんでいる家族に、多くの人が寄り添いたいと思っていることを知ってほしい」と話す。 調さんの幼なじみの原さんも活動を応援。横断幕には、春秋戦国時代の中国で天下の大将軍を目指す「キングダム」の主人公・信や、「前進!」と右手を前に出す王騎が描かれている。「子どもが幸せになる活動が前に進むように」という願いが込められているという。 横断幕は上峰町役場や鳥栖市社会福祉協議会など、5月末まで県内各地で順次、展示される。 (飯村海遊)
西日本新聞