「自撮りなのに」全国写真展で準大賞 佐賀市の85歳アマチュアカメラマン石橋照生さん コスモス園の自撮り場面切り取る
写真愛好家の全国コンテスト「第28回総合写真展」(国際文化カレッジ主催)で、佐賀市金立町のアマチュアカメラマン石橋照生さん(85)の「自撮りなのに」が、準大賞と佐賀新聞社賞に輝いた。コスモス園の自撮り撮影スポットでの心温まる交流の様子を切り取った。 応募総数1844点の中から選ばれた受賞作は昨年11月、金立公園コスモス園で撮影した。自撮り台を利用して記念撮影をしている親子の前を通りがかった男性が、台に設置されたスマートフォンのカメラで親子を撮るユニークな場面を収めた。 石橋さんは約5年前から自宅近くの同園で撮影し、昨年はコスモスをテーマにした写真展も開いた。3・5ヘクタールの敷地に33万本のコスモスが咲く同園について、石橋さんは「訪れる人たちが温かい表情をしてくれる」と魅力を語る。 石橋さんは1995年から本格的に撮影を始めた。主に風景や親子をテーマにした作品を手がけ、県展や2006年の全国豊かな海づくり大会のフォトコンテストで知事賞を受賞。18年のNJP(新日本写真協会)フォトコンテストで県内初となる最高賞の「推薦」に輝いた。 石橋さんは「写真をきっかけに、金立公園コスモス園の魅力が全国の人々に伝わってほしい」と話す。受賞作は19日まで、東京都美術館で展示される。(坂本有佐)
坂本有佐