サッカーJ3「FC大阪」資金確保難航のスタジアム改修工事 聖地「花園」第2グラウンドに掲示板と観客席5000席つくり東大阪市に寄贈方針
ラグビーの聖地「花園」で老朽化が進む第2グラウンド。サッカーのFC大阪が改修です。 【画像を見る】座席など老朽化した第2グラウンド 全国高校ラグビー大会の会場で、「ラグビーの聖地」とよばれる花園ラグビー場。花園ラグビー場の第2グラウンドは2007年に現在の観客席などが整備されたものの、雨風に晒されて老朽化が進んでいました。 そんな中、この第2グラウンドの改修に名乗りを上げたのがFC大阪です。東大阪市をホームとして活動していながら本拠地が無かったFC大阪は、花園ラグビー場の第2グラウンドをホームグラウンドとして使用することを考案。 5年前の2019年に第2グラウンドをスタジアムとして整備し、市に寄贈することを持ちかけたのです。 FC大阪は2023年3月末までに本拠地・第二グラウンドのスタジアムを建設することを条件にJリーグ入りを果たしましたが、当時まだアマチュアだったFC大阪は資金繰りに難航し、改修工事は一切行われてきませんでした。 この間もFC大阪は暫定的に「ラグビーの聖地」である花園の第一グラウンドをホームゲームに使用する一方、第二グラウンドでは老朽化したまま全国高校ラグビーの1回戦などが行われてきました。 この状態が続く中、東大阪市がFC大阪に「最後通告」として、「2027年度末の工事完成」というタイムリミットを設けた再協定を結んだ形です。 23日に市とFC大阪が会見を開き、FC大阪が2027年度末までに第2グラウンドに 電光掲示板と観客席5000席を作る工事を行い市に寄贈する方針が固まったと発表しました。 (FC大阪・近藤祐輔社長)「約束していたことが実行されていなかったことに関して、申し訳ない思いでいっぱい。誠心誠意進めてまいります」 市は来年6月までにFC大阪が資金計画や施工に関する具体的な進捗を提示しなかった場合、「花園」を本拠地として使用することを認めない考えです。