裏金問題に激怒の齋藤健氏「ふざけてる」 真相究明には「やり直して前進できるのか」「第三者が政治と金のあり様を議論することに力を注ぐべき」
自民党総裁選に出馬の意向を示している齋藤健経済産業大臣だが、出馬の理由の一つとして党の裏金問題への対応の悪さが原点としてあったという。 【映像】怒りをあらわにする齋藤氏(実際の映像) 齋藤氏は2009年に起きた中川昭一元財務大臣の酔っ払い記者会見を回顧して「その時の空気を覚えている。(国民が)“お前らふざけてる”という感じ。政策じゃない、1つ1つのスキャンダルじゃない、お前らふざけてないかと。その空気を今もう一度感じている。自民党の裏金に対する対応がふざけてる」と断言。 「それを乗り越えていくためには、今度の総裁選で、自民党は変わってきた、いい候補者がいっぱいいる、また自民党に信頼を寄せてみようかと思ってもらえる総裁選にできるかどうかが分かれ道。だから今度の総裁選は大事だと思っている」と続けた。 裏金問題の真相究明を行うつもりはあるのか。これに対し「まず私は、収支報告をきちんとやっていた。石破派の時も派閥のパーティーがあったが、きちんとやっていたのに、この問題が起こったが故に、私も他の自民党議員と一緒に批判をされてひどい目にあっていて、裏金問題には最も腹を立てている一人だ。国民の皆さん以上に腹を立てているかもしれない」としつつ、「真相究明のために、いろんな人の話を聞いてやったところで、前進できるのだろうかと。検察(の捜査)もやって、党のヒアリングもやった。それでも彼らから何にも得られなかった現状の中で、もう一度やり直して果たして前進できるのか」と自身考えを述べた。 その上で、「そこに力を注ぐのではなくて、政治と金のあり様を国会議員同士が党利党略で 話し合うのではなく、第三者がきっちりと、本当に領収書が必要なのか、集め方は適切なのかを議論することに力を注いでいったほうがいい」と語った。 「(政治資金パーティーは)要望があるのかないのか。それを政治家が言うのではなく、冷静に第三者に議論してもらえば、違う答えが見つかるんじゃないか。自民党だけじゃなく、野党の政治資金の集め方はどうなのだと。日本の政治において、政治と金のあり方をきちんと一回議論したい」 さらに、「党が一回、処分はした。党にも責任があり、処分した側もされた側も責任がある」と前置きした上で「それをまた、総裁選があるからと言って、もう一回処分しようというのは、いくらなんでも、党の組織のあり方として軽すぎないかと。組織の規律の問題として、何かあったら変わるということで本当にいいのかと。それをやると組織がどんどん緩くなってしまう。処分をしたなら、その処分を下した自民党にも責任があるから、あとは国民の皆さんに(選挙で)判断をしてもらう」とした。 「構成員を処分するのは、組織として一番重い判断なのだろうと思う。それが批判されたらどんどん変わっていくと。じゃあ二度目やります、三度目やりますというのはどうなのかと。処分についてはいろいろな意見があるが、最後は国民との関係で、党としても個人としても責任を取るしかないと思っている」 (『ABEMA的ニュースショー』より)
ABEMA TIMES編集部