侍ジャパン・井端監督 想定通りの展開もトップチーム戦法で手堅く得点
◇WBSCプレミア12 1次ラウンドB組第1戦 日本9ー3豪州(2024年11月13日 バンテリンD) 初戦は苦労する、想定通りの展開だった。5点リードから、中盤に一時2点差まで迫られた。日本代表で選手、コーチ歴の長い井端監督は「正直ホッとしています。国際試合の独特の緊張の中、私もドキドキしていた」と重たい汗を拭った。前回19年も格下のベネズエラに8回まで2点ビハインドと苦しんだ。 7回の牧まで、適時打は一本もなし。「点を取れる時に取った結果」と勝因を挙げた。昨年までのU12代表、今年兼務したU15代表では「スピード&パワー」を掲げて「バントのサインは出さない」と戦ったが、トップチームでは変えた。3―0の4回は無死一、二塁から桑原に犠打。1死二、三塁として相手失策で2点を追加した。「各打者が次につなげる、得点圏でどうすれば点が入るかを考えてくれた」と称えた。 空気が重たい序盤は犠飛や相手ミスに乗じて点を重ね、終盤に一気に突き放した。「予選を通過して、また日本に帰ってきたい」。14日に台湾に移動し、1次ラウンドの残り4試合を戦う。(神田 佑)