【ラグビー】リッチー・モウンガ&シャノン・フリゼルがブレイブルーパスに与えるものは?
来日から約2週間。 リッチー・モウンガはすでに焼き肉を楽しみ、「ファミリーマートの卵サンド」も買ってみた。 シャノン・フリゼルは、同僚で日本代表のリーチ マイケルに拠点近くの定食屋「ますだや」へ案内された。 ニュージーランド代表56キャップのモウンガと同33キャップのフリゼルは、今季から日本のリーグワンに参戦する。11月21日、新たに所属する東芝ブレイブルーパス東京の一員として都内で語った。 「自分たちで目の前にあるものを(受けて)判断して、チームとしてプレーしたい。全員がチーム内での役割を全うする。コーチたちからは、自分たちの見たものに対し、判断していいと言われています。接点で激しく行く。しっかりと自分のスキルを使い、スペースへアタックする。ラグビーではいかに基本的なこと、細かいことを忠実にやるかが大事です」 こう語ったのはSOのモウンガ。身長176センチ、体重83キロの29歳で、今秋はフランスで、自身2度目となるワールドカップへの出場を果たした。10番をつけ準優勝した。鋭いランが長所だ。前所属のクルセイダーズでもスーパーラグビー3連覇(2017~19年)などを経験しているだけに、新天地も常勝集団にしたいという。 「ラグビー選手として、勝っていきたい。これまで勝てる環境にいられたのは光栄。何かのためにハードワークする。自分自身を含め、エネルギーを投資する。そして成功する気持ちは、かけがえのないものです。リーグワンでも個人的にも勝っていきたい」
続けて登壇したフリゼルは、身長195センチ、体重114キロの29歳。FLとして突進、タックル、接点でのボールへの絡みで魅する。初出場となったワールドカップ・フランス大会でも、主力格として身体をぶつけた。 いったいなぜ、タフなプレーをし続けられるのか。そう聞かれると、「トンガ人だからかな」。ルーツを持つトンガにパワフルな選手が多いことを挙げた。 新天地での意気込みはこうだ。 「東芝にはベテランもいる。大学を出たての若手もいる。彼らとプレーすることにわくわくしています。大卒選手がベテランをプッシュし、ベテランから学びもするのが東芝のよさ。私は国際舞台で得た知識を若い選手に教える。これで今後の5~6年はしっかりプレーできるぞ、というものを伝えていきたい。また、私自身も若手選手から学びたいです」 日本で楽しみな対戦は。そう聞かれたフリゼルはまず、2部のNECグリーンロケッツ東葛にいるアッシュ・ディクソンの名を挙げ「スマッシュしたい!」。ディクソンは、フリゼルの前所属先であるハイランダーズの代表的選手だった。 さらにはブロディ・レタリック、アーディー・サヴェアといった、コベルコ神戸スティーラーズに加わったばかりのニュージーランド代表のLO、NO8についても言及したフリゼル。「他にも、トンガの高校に通っていた時に一緒にプレーをした選手もここ(日本)にいます。試合後、ビールを片手に彼らと話すのも楽しみです」と笑った。 すると質問者が、「日本代表の主将で、ハイランダーズでも一緒にプレーした人もいると思う。改めて、対戦が楽しみな選手は…」と言い直した。 フランス大会で日本代表の主将を務めた姫野和樹は、2021年にハイランダーズへ所属。フリゼルとFW第3列に入った。2人は仲がいいことで知られる。 フリゼルは聞き手の意図を察し、「(楽しみな対戦は)…ヒメ!」と応じた。周りを笑わせた。 「姫野さんはいい親友のひとりです。私が東芝に入ると決めてからもやり取りをしています。彼との対戦を楽しみにしています」