〔欧州株式〕軒並み下落=英0.17%安、独0.29%安(20日)
【ロンドン時事】20日の欧州株式市場は軒並み下落した。英FT100種平均株価指数(FTSE100)は前日終値比13.95ポイント(0.17%)安の8085.07で引けた。 ドイツ株式主要40銘柄指数(DAX)は0.29%安、フランスCAC40種指数は0.43%安、ストックス欧州600種指数は0.02%安だった。 ウクライナが米国製の長距離地対地ミサイルに続き、英国製巡航ミサイルをロシア領内の軍事目標に向けて初めて撃ち込んだと伝わり、この日も地政学的リスクを意識した売りが優勢となった。また、10月の英消費者物価指数(CPI)の伸び率が3カ月ぶりに拡大し、利下げ観測が後退したことが英国株の重しとなった。 FTSEの構成銘柄では、住宅大手ビストリー・グループが5.44%安、小売り大手B&Mヨーロピアン・バリュー・リテールが4.60%安、医療機器のコンバテックが4.12%安と大きく下げた。一方、良好な決算を発表した会計ソフト大手セージは17.87%高と急騰。ロンドン証券取引所グループとたばこ大手インペリアル・ブランズは共に1.58%高となった。 DAXでは、高級車メーカーのポルシェが4.52%安、製薬大手バイエルが3.03%安、自動車大手メルセデス・ベンツが1.85%安。半面、化学品商社ブレンタークは1.92%高、医療機器のシーメンス・ヘルシニアーズは0.73%高、分子診断大手キアゲンは0.50%高で引けた。