ベネズエラ選管幹部が告発 選挙不正を暴露、政権に逆風
【サンパウロ共同】ベネズエラの選挙管理当局幹部が26日、7月の大統領選で複数の不正行為があったと内部告発し、現職マドゥロ大統領が勝利したとの結果は「透明性と真実性を著しく欠いている」と批判した。選管内からの暴露は、選挙の正当性を唱える政権にとって逆風となりそうだ。 告発したのは選管当局の委員5人のうちの1人、フアンカルロス・デルピノ氏で、X(旧ツイッター)に文書を掲載した。 デルピノ氏は、投票締め切り後に野党側の監視員が立ち退かされたことは「重大な規則違反」だと指摘。投票結果の送信が中断されたことも問題視し、政権側が原因に挙げたサイバー攻撃によって「正当化された」と訴えた。