台湾東部で地震 複数の建物に被害 鉄道も一部で運転見合わせ
(台北中央社)3日午前7時58分ごろに起きた東部海域を震源とするマグニチュード7.2の地震で、建物が倒壊したり傾いたりする被害が出ている。道路が土砂崩れで寸断した他、鉄道も一部で運転見合わせとなっている。 ▽建物に被害 救助作業続く 北部・新北市中和区では5階建ての倉庫が倒壊。3人が救助されたが、1人が依然閉じ込められているとみられ、救助作業が続けられている。 花蓮県花蓮市ではマンションが大きく傾いた。複数の住民が閉じ込められ、はしご車による救助作業が行われている。これまでに9人が救助されたが。少なくとも5人が依然閉じ込められている。 国防部(国防省)は各部隊に被害の有無を確認するよう指示したとし、一部の被災現場にはすでに救助部隊が出動したと説明した。 ▽鉄道は一部で運転見合わせ続く 台北メトロは全線で一時運転を見合わせたが、現在は全線で運転再開している。新北メトロ環状線では運転見合わせが続いている。 台湾鉄路(台鉄)では東部幹線の礁渓(宜蘭県)―鳳林(花蓮県)間で運転を見合わせている。台湾高速鉄道では、一部列車に遅れが出た。 道路を管理する交通部(交通省)公路局によると、各地で土砂崩れや落石が発生したという。東部・宜蘭県と花蓮県を結ぶ蘇花公路や花蓮県を東西を結ぶ中横公路の一部で通行止めになっている。 (張祈、李卉婷、黄旭昇、林巧璉、呉書緯/編集:齊藤啓介)