柴田善臣騎手が25日で引退するペリエ騎手との思い出を語る「よくサウナで一緒になって汗取りをしていたよ」
JRA現役最年長の柴田善臣騎手(57)=美浦・フリー=が、25日限りで引退することを表明したオリビエ・ペリエ騎手(51)=フランス=との思い出を語った。 凱旋門賞4勝、有馬記念3連覇の世界的名手が引退することを24日の朝に美浦トレセンで聞くと、「えっ!? そうなんだ」と驚きの表情を浮かべた柴田善騎手。「実はちょっと前にペリエが夢に出てきたんだよ。やめるような話をしていたと思う」と不思議な体験を告白した。「日本に来て最初は戸惑っていたけど、すぐに逃げることを覚えて勝つようになった。頭が良くて器用だったね」と腕達者ぶりを評した。 ペリエ騎手との思い出については、「当時はお互い体重が重くて、よくサウナで一緒になって汗取りをしていたよ」と回顧。続けて、「彼は意外と趣味が多くてね。機械に車、あと船もね。自分も車が好きだから、共通の趣味の話をしていたよ」と懐かしんだ。 6歳下のいわば〝後輩〟がステッキを置くことになったが、「自分もそうだけど、年齢的にも遅かれ早かれ(引退のタイミングは)くることだからね。でも自分は今はこの仕事が楽しくなっている。以前のように数を勝つ感じではなくなっているけど、馬を育てていってアドバイスを送るような立場が楽しくて、やめられなくなっちゃっている」と笑った。今年でデビュー40年目を迎えた大ベテランの現役生活は、まだまだ続きそうだ。