コカイン78個のみ込み密輸疑い 成田空港でブラジル国籍の男摘発、薬物乱用者の約2万回の使用量
コカイン約696グラム(末端価格1740万円相当)をのみ込んで密輸しようとしたとして、東京税関成田支署と成田空港署は1日、麻薬取締法違反(営利目的輸入)と関税法違反の疑いでブラジル国籍で住所不定、無職の男(39)を逮捕し、送検したと発表した。 同支署によると、10月12日、ブラジルのグアルーリョス空港から仏パリ・シャルル・ド・ゴール空港を経由して成田空港に入国した際、ビニール片で包んで78個に小分けしたコカインを体内に隠匿して密輸しようとした疑い。摘発量は薬物乱用者の約2万3千回分の使用量に当たるという。 ブラジルで依頼を受け、現地でコカインをのみ込んだとみられる。「密輸に成功すれば報酬がもらえることになっていた」と容疑を認めているという。同支署はブラジルからの旅客の薬物密輸摘発が増えていることから厳重検査。スーツケースに薬物反応が出たがその場では何も見つからなかったため、病院で排せつさせ、コカインを確認した。(本紙、千葉日報オンラインでは実名)