漫才師の「つかみ問題」が改めて浮き彫りに、ytv漫才新人賞
■ 藤崎マーケット「ちゃんと成立する」… 絶賛の2組
芸人にとっての「つかみ」はそれぞれだが、MCの藤崎マーケット・田崎も「賞レースはネタ時間も短いので、最初からパーンとのっていくのが大事。もちろんリスクもあるんです。そこでハズしちゃうと、そのあとの本ネタもつまずくことがある。でも勝つためには勝負をかけなあかん。だから、リスクを負ってでもつかみは入れたほうが良いのかもしれません」と分析する。 さらにトキは、お笑い界全体を見渡しながら「自分が素晴らしいと思うつかみは、まずマユリカ。ダッシュで登場する阪本くんを見れば、誰もが『この人はヤバい』となる。そこでコンビの役割もちゃんと分かるじゃないですか。その最高峰と言えるのが、笑い飯さん。かつては西田さん、哲夫さんは2人とも走って登場していましたから。『あ、どっちともヤバいんや』って、ダブルボケがちゃんと成立するんです」。 「つかみ」への指摘が目立ったROUND3。これから漫才を見聞きするとき、それぞれのつかみ方について改めて気を配りたくなる番組内容だった。(取材・文/田辺ユウキ)