バルサでラ・リーガ、広州恒大ではACL優勝に貢献…36歳MFパウリーニョが現役引退「素晴らしいレガシーを残せた」
元ブラジル代表のMFパウリーニョが自身の公式Instagramを更新し、現役引退を発表した。 【発表】パウリーニョが現役引退 1988年7月25日生まれのパウリーニョは現在36歳。ブラジル代表としてワールドカップ出場を2度経験し、通算56キャップを保持するサンパウロ出身の“ダイナモ”は、FCヴィリニュス(リトアニア)でプロキャリアを始めると、ポーランドやブラジル4部リーグ、コリンチャンスやトッテナムなどを渡り歩き、2015年夏に広州恒大(現:広州FC)に加入。同シーズンのAFCチャンピオンズリーグ優勝に大きく貢献しており、特に準々決勝ファーストレグの柏レイソル戦ではスーペルゴラッソを叩き込んでいた。 2017年夏には、移籍金4000万ユーロ(約52億円)で中国スーパーリーグからバルセロナへと異例のステップアップ。当初は、プレースタイルがクラブのスタイルと正反対なことから、サポーターの間では懐疑的な見方もあったものの、蓋を開けてみれば抜群の適応能力を見せた。1年目から公式戦49試合に出場し9得点3アシストを記録。この2017-18シーズンは、バルセロナがわずか1敗でラ・リーガを制覇した年で、エルネスト・バルベルデ監督の下で圧倒的な強さを誇ったチームにおいて、地位を確立したのだ。その後は、2度目となる中国やサウジアラビアでのプレーを経て、プロキャリア晩年の2022年1月にコリンチャンスに復帰。残念ながらケガもあり、フル稼働ができないまま、今夏にクラブを退団していた。 無所属となっていたパウリーニョは8日、自身の公式Instagramを更新。かつて、人種差別に苦しみ、給料未払いの不遇にも直面し、一度はスパイクを脱ぐことを決断したという。それでも、母国で再出発を切った後、プレミアリーグやラ・リーガ、チャンピオンズリーグ、そしてワールドカップでプレーするまでに至ったプロキャリアに幕を下ろす同選手は、「ありがとう。フットボール」と綴るとともに1本の動画を投稿した。 「僕の名前はジョゼ・パウロ・ベゼーラ・マシエル・ジュニオール。36歳、今は元選手だ」 「僕は恵まれていて、(フットボールを始めてから)30年のキャリアを駆け抜けた。ピッチは僕の家だったし、これまでに達成できたことに感謝している。粘り強くやり続けてこれたのは、フットボールには前へと進む道が2つもないことを知っていたから」 「複数クラブでチャンピオンになったこと、重要なタイトルを勝ち獲ることができたこと、ワールドカップに2度出場したこと、バルセロナでプレーできたことが特権だった。素晴らしいレガシーを残せたよ。コリンチャンスでのラストマッチ、4万5000人のコリンチャンスのファンがいた中で、『あぁ、これが最後になる』という気がしたんだ。これ以上に素晴らしい試合はなかった」 「これからの目標は、母国の監督としてもう1度ワールドカップに出場すること、それから(クラブの監督として)チャンピオンズリーグにも出場することだ」
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