【プリンス四国】愛媛FC U-18、徳島ヴォルティスユース下し2年ぶり10度目の四国プリンスV!
4月6日に10チームが集い開幕を迎えた高円宮杯 JFA U-18サッカープリンスリーグ2024 四国も残り2節。11月23日開催の第17節では、ここまで12勝4分無敗・勝ち点40。52得点12失点で2年ぶり10度目の優勝に王手をかけている首位・愛媛FCU-18と、昨年覇者、今季はここまで10勝2分4敗・勝ち点32。47得点28失点で3位につけている徳島ヴォルティスユースとが愛媛県松山市の愛フィールド梅津寺において対戦した。 【フォトギャラリー】 愛媛FC U-18 vs 徳島ヴォルティスユース 両チームのフォーメーションは愛媛FCU-18が4-4-2、徳島ヴォルティスユースが3-6-1。トップチームの選手や首脳陣も観戦に訪れたホーム・愛媛FCU-18のスターティングイレブンは、GKは1谷琉生(3年)。4バックは右から15瑞慶覧長汰(2年)、キャプテンの4大崎翔(3年)、来季からのプロ契約が先日発表された5島佑成(2年)、2赤松千翔(3年)。中盤はダブルボランチに6森実昊(2年)と7日野魁柊(3年)が入り、右サイドに18浦添朝仁(2年)、左サイドに10田頭星梧(3年)。2トップは20青木壱清(2年)と11河添就仁(3年)が組んだ。 そんな愛媛FCU-18に対し6月29日の第8節では2-2で引き分けている徳島ヴォルティスユースのスターティングイレブンはGKはトップチーム2種登録の1武知萊陽(2年)。3バックは右から4東桂吾(3年)、身長191センチの22宮村璃玖(2年)、キャプテンの5武田絢都(3年)。中盤はダブルボランチにトップチーム2種登録の14福田武玖(2年)と8古川輝星(2年)が入り、右ウイングバックに6大和陽希(3年)、左ウイングバックが13長村嶺央(2年)。2シャドーが7大坂嵐(2年)と9宮川陸斗(2年)。ワントップに11乃一悟生(3年)。来季からのトップチーム昇格が決まっているMF10尾上瑠聖(3年)は残念ながらベンチ外となった。 試合はフォーメーション4-3-3気味にして前線から圧をかける愛媛FCU-18の先制パンチから幕を開ける。2分、右サイドで仕掛けた18浦添のクロスがこぼれたところ、豪快に左足を振りぬいたのは7日野。電光石火の先制劇に100人近くが詰めかけたホームのサポーターから大きな歓声が上がった。 しかし、徳島ヴォルティスユースはその後も続いた苦しい時間を3バックを中心に守り抜くと、両足、長短パスの技術に優れる14福田を経由したポゼッションで前進を開始する。迎えた24分は14福田がファーサイドのDF22宮村を目掛けて蹴った左CKのボールがオウンゴールを誘い同点とすると、続く34分にはセンターサークル付近から14福田が意表を突いたロングシュート。これが見事に決まり逆転。その後もポゼッション率を高め押し込んだ徳島ヴォルティスユースが2-1とリードし前半を折り返した。 ただし、愛媛FCU-18はハーフタイム中「サイドハーフを1個押し出してプレスをかける」(キャプテン4大崎)戦術面と「このプレッシャーを楽しもうと話をした」(北内耕成監督)メンタル両面で修正を施し、後半早々から主導権を握ることに。48分「1本シュートを撃って流れを変えたいと思った」6森実の左足ミドルが突き刺さり同点に追い付くと、60分にはMF10田頭のクロスが相手DFの腕に当たり獲得したPKをFW20青木が決め勝ち越し。 さらに終盤には疲労によりギャップができた徳島ヴォルティスユースのDFラインを次々と切り裂いて3点を追加し6-2。結局、後半だけで怒涛の5ゴールを奪った愛媛FCU-18が勝ち点3を積み上げ、2位の徳島市立との勝ち点4差をキープ。1試合を残し2年ぶり10度目の四国プリンス王座奪還を成し遂げた。 「最終節もFC今治U-18との伊予決戦になるので負けられないし、プレミア昇格戦は一発勝負になるので、メンタルが大事になる。相手の対策も練りながらしっかり闘いたい」と意気込みを述べたのは神戸U-18・1年時にプレミアの強度を体験しているU-17日本代表のDF5島。 「よくここまで成長してくれた」と北内監督も褒め称えた3年生を中心に闘いの強度を高めてきたアオアシたちは、クラブ悲願の2018年以来7年ぶりプレミア復帰を期して、残る3試合を全身全霊を込めて走り抜ける。 (文・写真=編集部)