コロナ禍に制作した「ご当地キャラ折り紙」が大阪で公開中
重い心臓病を抱える山口県在住の小学6年、北永健人さん(11)が創作した折り紙「日本全国ご当地キャラクター コロナにまけるな」が、大阪府箕面市立船場図書館で展示されている。母親は「難病について知ってもらうきっかけにもなれば」と話している。 【別カット】大阪府箕面市の公式PRキャラクター「滝ノ道ゆずる」が府代表のご当地キャラクターを務めている 北永さんは先天性心疾患で3歳までに3度の手術を受け、現在は腹部にペースメーカーを埋め込んでいる。新型コロナウイルス禍で学校を休む中、出合ったのが折り紙。初めは紙飛行機や手裏剣を作っていた。 だが、小学3年の春、図書館で借りた「ご当地キャラクター折り紙あそびの本」が創作意欲につながった。折り方に苦労しながら、夏休み中に全国47都道府県のご当地キャラクター約55体を折り紙で制作。約1・8メートル四方の日本地図に張り付けた作品は地元で話題になった。 そこで母、千賀さん(48)が「息子の折り紙を展示することで、多くの人に難病のことを知ってもらう機会になれば」と約2年前から全国の図書館巡りを始め、クラウドファンディングで運営資金を集めた。 九州、中・四国を回って今年、近畿へ。箕面市は19カ所目となる。作品には同市のキャラクター「滝ノ道ゆずる」の折り紙があることから展示が決まったという。千賀さんは「折り紙のキャラクターがいる市町村を訪れたかったので、とてもうれしい」と話した。 5月8日まで。問い合わせは同図書館(072・727・1033)。