「政治家引退宣言」をした甘利明氏がひそかに狙う小林鷹之「コバホーク」の参謀役という野望
重鎮・甘利明の次なる一手
「私に残されている時間は、そう長くない」 昨年末、衆議院議員を13期務めた重鎮・甘利明氏(75歳・神奈川20区)が突然の政治家引退を表明し、党に激震が走った。 【独自】再逮捕された「美人すぎる寝屋川市議」の写真集全カットを公開する 経産大臣など要職を歴任。産業政策に通じていることから、親しい政治家仲間から「隠居されては日本経済にとって損失」と引き留める声もあったようだが、頑として応じなかったという。なぜなら当の本人は隠居する気などさらさらないからだ。神奈川県の自民党県連関係者が明かす。 「政治家は引退しますが、政治活動は続ける気満々ですよ。甘利さんが会長を務めていた半導体議連と自動車議連の後任には、それぞれ山際大志郎さんと森英介さんが就任しましたが、いずれも甘利さんとは気心の知れた仲。 そのうえ甘利さんは落選後に両議連の名誉会長と特別顧問に就いたので、議員バッジはなくとも産業政策に影響力を行使できる。12月11日には半導体の業界団体が集うイベントのセッションに登場していました。各業界に影響力を残したうえで、講演会などにも積極的に出席するのでしょう」
狙いは影の「参謀」か
一番の狙いは党の経済政策の「ホープ」いや「ホーク」にすり寄って「参謀役」になることではないかと見られている。 「次期自民党総裁候補である小林鷹之さんが新たなグループを立ち上げました。その名も『2050年のわが国のかたち・社会のあり方を考える研究会』。ここが次の総理を目指す小林さんの基盤となりますが、甘利さんが部長を務めていた経済安保の勉強会の後任部長に小林さんが就くなど、経済政策に関して2人は「師弟関係」にある。『研究会』でも甘利さんを招いて経済政策の勉強会が開かれるでしょうから、会の方針には甘利さんの意向も反映されるとみられています」(同) まずは「引退」の意味を考える研究会を開いたほうがいいのでは。 「週刊現代」2024年1月11・18日号より ……・・ 【コバホーク本人に直撃】永田町が大注目…総裁選5位の小林鷹之氏が設立する「勉強会」の立ち上げ時期とメンバー
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