12球団のキャンプ どこを見る?
ーーセ・リーグにいこう。広島は、ポスト黒田が誰になるか? だね。 「CS、日本シリーズでも、ジョンソン、野村、黒田に続く4人目の先発が苦しかったですからね。2桁とチームの精神支柱だった黒田の穴をどう埋めるかは注目ですね。岡田なのか、福井なのか、ヘーゲンズなのか、新外国人なのか。それと僕は、MVPを獲得したベテラン・新井にも注目しています」 ーー巨人は、FAで3人が入ったけれど、外国人が投手では、マシソン、マイコラス、新外国人のカミネロと3人、野手には、ギャレット、クルーズに新戦力としてマギーが加わった。あふれてしまった外国人の起用方法が気になるところだね。ベンチワークが試される。 「間違いなく優勝候補でしょう。キャンプ、オープン戦では、いろんなオプションを試すでしょうが、重点的に整備しなければならないのはピッチャーです」 ーー阪神は、空白の一塁問題。 「キャッチャーの原口を一塁へ回すのだけは勿体ないと思いますね。名捕手の条件って打てることですから、まだキャッチャー技術では足りない部分の多い原口を鍛えれば期待値がふくらみます。8番・捕手という打線の穴がなくなるわけですからね。また糸井が自主トレで故障したというニュースが入ってきましたが、FA選手は、とにかく結果を出したいので焦るし、自分のことしか考えないので1年目は要注意なんです」 ーーでは、巨人、広島の追撃の一番手は? 「ヤクルトでしょう。投手陣さえ整備されれば、得点力はありますから優勝争いのできるポテンシャルのあるチームです。2年前のような勝利の方程式を作ることができれば怖い存在です。新外国人投手の力量次第。そこがチェックポイントですね」 ーー初のCS出場を果たした横浜DeNAは2桁を挙げた山口の穴をどう埋めるかになるね。2年目の今永、3年目の石田が今年にさらに飛躍して、ローテーションの軸を守れるかどうか。 「そこですね。筒香を軸に得点力はあるチームですから、山口のマイナスをどうフォローするかでしょう。新人、新外国人頼みとなれば苦しくなりますからね」 ーー新外国人、新人頼みと言えば、中日も同じだ。 「中日は、世代交代をどれだけ推し進めることができるか、じゃないですか。高橋周平にしろ、堂上にしろ、まだレギュラーを確定できたとはいえませんよね」 (文責・本郷陽一/論スポ、スポーツタイムズ通信社)