米スターバックス、新店舗などに騒音対策導入-注文もスムーズに
(ブルームバーグ): コーヒーチェーンの米スターバックスは、来店客がアイス・ラテを注文する際に大声を出さなくてもいいようにしたいと考えている。
スターバックスの新規・改装店舗の天井には、バッフルなど周囲の雑音や反響を低減する素材が使われるようになっている。これにより聴力に不安のあるゲストを含め、来店客がコミュニケーションを取りやすくなるほか、バリスタが注文内容を聞き分ける際に妨げとなり得る騒音も軽減される可能性がある。
コミュニケーションがうまくいかず、顧客がアイス・アメリカーノを注文したのにホット・アメリカーノを受け取ったり、チョコレート・クロワッサンではなく、バター・クロワッサンが出てきたりした場合、苦情に対応する従業員と顧客双方をいら立たせる要因となる。調査会社インタッチ・インサイトが実施した外食産業の調査によると、ドライブスルーでの注文の正確性は86%にとどまっており、誤りが重なれば数万ドルものコストが発生することもあり得る。
スターバックスの北米部門プレジデント、サラ・トリリング氏はインタビューで、音響が改善されれば「注文の正確さだけでなく、顧客体験全体の向上にもつながる」と語った。
原題:Starbucks to Help Baristas Get Orders Right by Reducing Noise(抜粋)
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Daniela Sirtori