日本初演!3人の俳優と楽器の旋律のみで描く“衝撃作” 韓国発ミュージカル『ワイルド・グレイ』本日開幕
2021年に韓国で開幕して大ヒットを記録したミュージカル『ワイルド・グレイ』が、根本宗子の演出・上演台本により日本初演される。文学界の異端児オスカー・ワイルドの物語を、3人の俳優とピアノ、チェロ、バイオリンの旋律のみで描く“衝撃作”。チーム固定のWキャストによる上演で、平間壮一×廣瀬友祐×福山康平が1月8日(水) に、福士誠治×立石俊樹×東島京が翌9日(木) に、東京・新国立劇場 小劇場にてそれぞれの初日を迎える。 【動画】ミュージカル『ワイルド・グレイ』稽古場ダイジェスト映像 舞台は慣習と規範に縛られた19世紀末のロンドン。オスカー・ワイルド(立石/廣瀬)は小説「ドリアン・グレイの肖像」を連載するが、主人公ドリアン・グレイが美と若さのために魂を売り渡す物語は時代に合わず、英国社会に衝撃を与える。議論と批判は収まらず、主人公が死を迎えるという望まない結末で小説を出版するワイルド。ロバート・ロス(福士/平間)は、そんな彼を支え続ける友人だ。ワイルドとロスが望む自由が芸術の中でさえ挫折したその時、ふたりの前に現れたドリアン・グレイにそっくりな青年、アルフレッド・ダグラス(東島/福山)。3人の男が、芸術と愛を求めた先にあるものとは――。 根本は作家・演出家・監督としてストレートプレイや映画の分野で確かな存在感を示す一方、独自のオリジナルミュージカル『プレイハウス』や「TOHO MUSICAL LAB.『Happily Ever After』」も手掛けてきているが、翻訳ミュージカルの演出は今回が初めて。これまでにも何度かオファーがあったものの、「自分の気持ちと作品とタイミングが合わさらず、これと思う作品に巡り逢うまで待とうと思って」いたという。 そんな中で本作に出会い、「“創作と孤独”の物語だと感じ、夢中で台本を読み進めました。さらに楽曲もとてもよく出来ていてこの作品が韓国でヒットした理由がよくわかりました。さらに、今回日本での上演にあたり、翻訳、演出は日本版として新たに創り上げることができるというお話を聞き、これはとても挑戦してみたいと強く感じ、2カ月ほどよく考えて『やります。』とお返事しました」。物語の行方やキャストのパフォーマンスとともに、根本の新たな挑戦にも注目したい。 文:熊田音子 <公演情報> ミュージカル『ワイルド・グレイ』 脚本:イ・ジヒョン 音楽:イ・ボムジェ 翻訳:石川樹里 演出・上演台本:根本宗子 訳詞:保科由里子 出演(チーム固定のWキャスト): ロバート・ロス役:福士誠治 オスカー・ワイルド役:立石俊樹 アルフレッド・ダグラス役:東島京 ロバート・ロス役:平間壮一 オスカー・ワイルド役:廣瀬友祐 アルフレッド・ダグラス役:福山康平 【東京公演】 2025年1月8日(水)~1月26日(日) 会場:新国立劇場 小劇場 【愛知(名古屋)公演】 2025年2月8日(土) 会場:ウインクあいち 大ホール 【大阪公演】 2025年2月14日(金)~2月16日(日) 会場:森ノ宮ピロティホール 【高崎公演】 2025年2月22日(土) 会場:高崎芸術劇場 スタジオシアター