イカ天名物バンドが継続宣言、キーボード死去乗り越え「宮尾すすむと日本の社長」ボーカル言及
1980年代に放送されたTBS系「三宅裕司のいかすバンド天国(通称イカ天)」に出場して脚光を浴びたバンド「宮尾すすむと日本の社長」のキーボード、マス宮尾こと宮尾益実さんが亡くなったことが20日、公式サイトなどで発表された。58歳だった。 【写真】宮尾益実さんを追悼した黒沢伸のX 訃報を受け、同バンドのボーカル、黒沢伸が27日、X(旧ツイッター)を更新し、宮尾さんを追悼した。 「先日ご報告させていただいた、宮尾くんのご逝去に対しては、大変にたくさんのメッセージ、お悔やみの言葉をいただき誠にありがとうございました」と書き出した。 そして「彼の人物や音楽性が多くの人たちから愛され、影響を与えて来た事をメンバー一同 大変嬉しく、誇らしく思っています」と記述。 続けて「彼の苗字を冠したこの『宮尾すすむと日本の社長』でのバンド活動は今後も継続していく所存ですので、またライブ等でみなさんとお会いできる事を楽しみにしております」とバンドの継続を宣言。最後に「それでは皆さま良いお年をお迎えください! 宮尾すすむと日本の社長 一同」と締めくくった。 宮尾さんをめぐっては、メンバー一同の署名で「2024年10月16日、キーボードの宮尾益実くんがご自宅にて永眠された事をここにお伝え致します」と報告。通夜や葬儀はすでに近親者のみで執り行われ、ボーカルの黒沢伸が代表して最後のあいさつをしたという。「急逝であったため、ご家族も我々も大変動揺しておりましたが、四十九日も過ぎ多少の落ち着きを取り戻しております」と遺族やメンバーの様子も伝えた。 そして「ここ5年ほどはあまり一緒にやれていなかったのですが、今年の7月に宮尾くんから声をかけてくれて一緒にライブをできた事は、今にして思えば奇跡的な事であり、本当に良かったなと思っております」と、宮尾さんを含むメンバーでの最後となってしまったライブを振り返った。 「皆さまにおかれましても、突然の事に動揺されるとも思いますが、どうかあまり気を落とさずに彼のキーボードや歌声に想いを馳せていただければ、本人も向こうで大変喜んでくれることと思います」と呼びかけた。 続けて「人間いつ何が起きるかは本当にわからないものだと日々実感させられる昨今ですが、だからこそ1日1日を大事にして生きて行きたいと改めて思うばかりです」と記し「今のところお別れの会などは、考えておりませんが何かあればまた別途連絡致します」とした。 同バンドは、早大の音楽サークルで出会ったメンバーで87年に結成。空前のバンドブームに火を付けた伝説的番組「イカ天」で10代目イカ天キングとなった。当時の代表曲「二枚でどうだ」などユニークな歌詞やパフォーマンスでも人気を博した。 宮尾さんは大学卒業後にTBSに入社。「COUNT DOWN TV」の初代総合演出などを務めた。