「HG 1/144 ボリノーク・サマーン」レビュー
今回の記事では、『機動戦士Zガンダム』からファン待望のキット化となったガンプラ「HG 1/144 ボリノーク・サマーン」を紹介します。「ボリノーク・サマーン」は劇中終盤に登場した印象深いモビルスーツでありながら、これまでプラモデル化の機会がありませんでした。2024年11月30日、ついにHGガンプラのラインナップに加わります。 【画像】本キットでは機体の特徴である逆三角形な体型も再現されています。 ■ パプテマス・シロッコが開発した情報収集を主任務としたMS ボリノーク・サマーンは、1985年放送のアニメ『機動戦士Zガンダム』に登場したモビルスーツです。グリプス戦役期に木星から地球圏に帰還した宇宙輸送機ジュピトリスにて生産されたという出自を持ちます。開発者はパプテマス・シロッコ、メインパイロットはティターンズのパイロットであるサラ・ザビアロフが務めました。偵察用モビルスーツであり、頭部には特徴的なレドームを備えます。 本機はこれまで、アクションフィギュア等による完成品での立体化はされてきましたがプラモデルとしての立体化の機会がありませんでした。これまでの組み立てモデルの立体化はB-CLUBによるレジンキット等が発売されていましたが難易度が高く、価格も高価なものに限られました。今回発売される「HG 1/144 ボリノーク・サマーン」は本機初となるプラスチックキットとしての立体化であり、初心者でも簡単に組み立てが可能なキットとなっています。 ■ 現代の構造にて再現された令和のボリノーク・サマーン それではキットを組み立てていきましょう。まずはキットを構成するランナーから見ていきます。本キットはPS樹脂のランナーが15枚、ポリキャップのランナーが2枚、シールが1枚で構成されています。Dランナー、Fランナー、Gランナーは同一形状のランナーが2枚付属しています。なお、Fランナーは「HGUC 1/144 シナンジュ」のランナーが付属します。 ■ レドームの発光状態が選択可能な頭部パーツ 本キットの頭部パーツはレドームの発光状態の有無が選択可能となっています。2種類の頭部パーツが付属しているので、完成後も簡単に切り替えることができます。 ■ 特徴的な曲面を持った胴体パーツ ボリノーク・サマーンの胴体は特徴的な曲面を持ったデザインとなっています。パーツ数は全19パーツにて構成されており、肩部接続部は引き出し式関節が採用されています。 ■ 左右で前腕部の形状が異なる腕部パーツ 腕部は肩部および上腕は左右対称の形状ですが、前腕部は左右で形状が異なります。肘関節は2軸可動となっています。肩部の炸裂弾ランチャーはハッチの展開機構を備えます。 ■ 左右同一形状となっている足部 足部は左右共通の形状となっており、左右各7パーツにて構成されています。完成後はつま先部も可動します。 ■ 二重関節で柔軟に可動する脚部パーツ 本キットの脚部パーツは左右対称構造となっており、各20パーツにて構成されています。膝関節には二重関節が採用されており大きく可動させることが可能です。 ■ 上下スイング機構にて可動域を拡張する腰部パーツ 腰部パーツは全7パーツにて構成されており、脚部との接続は軸接続、胴体部との接続はポリキャップによるボールジョイントとなっています。 これにてボリノーク・サマーンの素体を構成するパーツは完成です。一度組み立ててボリノーク・サマーンの素体を完成させます。 (C)創通・サンライズ
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