海賊警戒へ巡視船「せっつ」出発…神戸港からインドネシアへ
東南アジア周辺海域での海賊対策のため、神戸海上保安部所属の巡視船「せっつ」(3100総トン)が8日、インドネシアに向けて神戸港を出発した。約1か月派遣され、警戒監視や情報収集の任務にあたるほか、同国の海上保安機構との連携訓練も行う予定。 第5管区海上保安本部によると、同海域では海賊などによる強盗事案などが相次ぎ、2023年には直近5年で最多となる67件発生している。海上保安庁は2000年以降、同海域に巡視船を派遣しており、今回が50回目という。
この日、神戸市中央区の神戸ポートターミナルで出港式があり、海上保安庁の瀬口良夫長官が「一人ひとりが誇りを持って自らの技能をいかんなく発揮することを願う」と訓示。せっつの川崎千信船長は「一致団結し、節目となる任務の完遂に全力を尽くす」と決意を述べた。