国民新顔の日野紗里亜氏が当確 裏金問題で大臣辞任の自民前職ら破る
愛知7区は、国民新顔の日野紗里亜氏(36)が、党派閥の裏金問題で総務相を辞任した自民前職の鈴木淳司氏(66)らを破り、初当選した。愛知県内の小選挙区で女性候補が勝利するのは2017年以来となる。 【写真】当選確実の知らせを受け、長女(右)を抱き上げて喜ぶ日野紗里亜氏=2024年10月27日午後8時3分、愛知県東郷町、小玉重隆撮影 午後8時ちょうどに当選確実の一報が流れ、事務所前に現れた日野氏は支援者らと握手を交わしてマイクを持った。「託された思いに応えられるよう働き、愛知7区を温かく優しい市町にしていきたい」と決意を語った。 日野氏は、三つ子を含む小学生4人の母親で、18年に愛知県豊田市で三つ子を育てる母親が起こした傷害致死事件をきっかけに、多胎家庭を支援する団体を設立し、代表を務めた。その傍らで介護、子育て、障害者を支える会社を経営してきた。 鈴木淳氏は6期17年余りの実績を強調し、経済対策などを訴えたが逆風をはね返せなかった。
朝日新聞社