渓谷の紅葉、川面からの眺め 天竜川の舟下り、一番の繁忙期に 南信州
天竜川の川下り舟を運航する「天龍ライン遊舟(ゆうせん)」。12日午前、観光客約30人を乗せた舟が飯田市龍江の天龍峡温泉港を出発した。市の名勝天竜峡は紅葉真っ盛り。舟からは真っ赤なモミジや周辺を散策する人が見えた。 【地図】天龍ライン遊舟の「天龍峡温泉港」と「唐笠港」
「天竜川の船下り」は市の民俗文化財。弁天や時又などの港から天竜川河口まで物資輸送のために運航され、1917(大正6)年に遊覧の川下りが始まったとされる。通常は下伊那郡泰阜村の唐笠港まで約50分かけて下る。
半崎信弘社長(60)によると、今は観光客でにぎわう一年で一番の繁忙期。それでも「本当は地元の人に乗ってもらうのが一番うれしい」と笑った。