町田ゼルビア、FC東京...U-23日本代表に主力選手を招集された影響は?
サイドを切り裂き、ゴールに迫る18歳の俵積田晃太のように、サイドアタッカーの人材はいるだけに、彼らが持ち味を出せる展開にまで持ち込めるか。その辺りがダメージを抑えるポイントになるだろう。 「残った選手たちで士気を高めて、モチベーションに変えられるように......」 川崎戦後、町田の黒田監督は淡々と語っている。 「不安もあるかもしれないですが、そこで結束力を高めて戦えるか。昨シーズン、(エースの)エリキがいなくなった時もそうでした。誰が入っても、町田らしいプレーを再構築できるように。(送り出す選手には)日の丸を背負う責任があるし、国民全体の希望を感じ、それを体現して帰ってきてほしいです。親心で言えば、ケガのないように、ですが」 今週末の13日、町田は昨季の王者ヴィッセル神戸と本拠地で激突し、同日、FC東京は東京ヴェルディとダービーを戦う。それぞれ簡単な試合ではない。しかし、今やJリーグは混戦の「下剋上状態」だけに、代わって入る選手にとってはチャンス到来だろう。
小宮良之●文 text by Komiya Yoshiyuki