“裏金議員一部非公認”自民党内に波紋 野党は代表質問で追及へ
日テレNEWS NNN
石破首相が衆議院選挙でいわゆる裏金議員の一部を非公認にすると決定したことに対して、自民党内では決断を評価する声がある一方、旧安倍派議員を中心に反発も強まっています。 首相周辺は「苦渋の決断だった」と話しています。石破首相は7日朝、公認をめぐる決断を含め、国会でしっかり説明し信頼回復につなげたいとの考えを改めて強調しました。 石破首相 「来たる総選挙において、国民の皆様方にご判断いただけるような、そういう材料を可能なかぎり誠心誠意提供させていただきたいと思っております」 非公認になる見通しは、党員資格停止処分を受けた旧安倍派幹部・下村博文氏、西村康稔氏、高木毅氏に加え、萩生田光一氏など少なくとも6人です。石破首相は、ほかの裏金議員も比例代表での重複立候補を認めない方針です。 こうした決断に、ある自民党幹部は「石破首相の重い決断だった。これで逆風がやむのでは」、自民党の閣僚経験者は「公認すれば大惨敗するから、厳しくするしかなかった」と評価する声が上がっています。 一方で、ある旧安倍派幹部の1人は「狙い撃ちにした旧安倍派潰しだ」また、旧安倍派の中堅議員は「最悪だ。これでは選挙に出たって落ちるだけだ」、別の議員は「政権を支えることはできない」などと強く反発しています。 こうした石破首相の方針を、野党側は厳しく追及する考えです。 立憲民主党 笠国対委員長 「本当に一部ですよね。今6人の方が非公認ということですけれども、本当にこの一部の非公認だけで、果たして国民の皆さんの理解が得られるのかということは問われるんだろうと思っています」 国会では7日午後、石破首相の所信表明に対する代表質問が行われ、立憲民主党は野田代表自らが質問に立ち追及します。 ある立憲幹部は「一部だけの非公認はごまかしだ。裏金議員、全員非公認でないと意味がない」と追及を強める考えです。