【西川貴教】「滋賀県知事になってほしい!」と言われるほどの“滋賀県愛”を語る
みんなのアニキ、西川貴教さんインタビュー第二弾!今回は、彼の滋賀県愛と10年以上続くイナズマロックフェスついて話していただきました。 〈インタビュー画像〉西川貴教が「地元愛が強い理由」は?
西川貴教さん
1970年9月19日生まれ。滋賀県出身。バンド活動などを経て、1996年ソロプロジェクト『T.M.Revolution』をスタート。抜群の歌唱力と芸人顔負けのトーク力で一躍人気者に。またミリオンセラーとなった『WHITE BREATH』をはじめ、ヒットも連発!地元・滋賀愛が強く、2008年には観光大使に就任。2009年より、滋賀県にて『イナズマロックフェス』を開催。最近では、官民一体となったイベントを開催するなど、地方創生のための活動も精力的に行なっている。
「滋賀県って琵琶湖以外何もない。けど、それがいい」
――“西川貴教はいつか、滋賀県知事になる”なんて噂がもう何年も、まことしやかに語られ続けていますが、どうしてそんなに地元愛が強いんですか? 地元、滋賀でイナズマロックフェスもずっとやられてますよね? 西川さん「イナズマロックフェスに関しては、実は最初はめちゃくちゃ個人的な動機から始まったんですよ。スタートは2009年なのですが、当時、母が病に倒れまして。だけどこういう仕事をしている以上、“親が病気なんで休みます”とは言えないじゃないですか。だから少しでもそばにいられるように、地元でって考えたのが最初なんです。もちろん、地元に恩返しをしたいっていう気持ちはありましたよ。だからこそ、東京や大阪といった開催しやすい場所ではなく、滋賀を選んだわけですから」
――会場整備など、とても大変だったそうですね。
西川さん「フェス会場なんてなかったですから、県庁の方たちと相談して、探して。そしてやるからには慈善事業ではなく、ちゃんと収益化して地元に貢献したかったから、仕組みをイチから考えて。アーティスト発のフェスも当時は前例があまりなかったので、本当に手探りの日々でしたね。寝ても覚めてもそのことを考えていて。最初はまさに手弁当。協賛企業もゼロ、ノウハウもゼロ。1つのステージから始めたのですが、4年目くらいまでずっと赤字でした。それでもね、勝手な使命感だし、誰に命令されたわけでもないけど、とにかくやらなくちゃ!って。そんなふうに走り続けて10年以上が経った今、イナズマはすっかり地元に根付いたし、ネクストブレイクの若手アーティストを世間に紹介する場所にもなってくれた。実はイナズマってね、3つあるステージのうち、2つが無料なんですよ。そこで交流することで、地域の活性化の源になってくれたらと思っています。最近では、そのノウハウをオープンにして、他の地方の方たちにもお伝えしてるんです。今後は経産省ともタッグを組んでさまざまな試みを実現する予定です」