まだ若いと油断しないで 愛犬がシニア期に入ったら散歩で取り入れたいこと
一般的に、犬は7才からシニア期に入るとされ、それまでできていたことができなくなるなど、行動にさまざまな変化が見られるようになります。そのため、お世話のなかには変わっていく愛犬に合わせて、早めに見直したほうがよいものも。 【画像】笑顔を向けるトイ・プードル そこで今回は、シニア期に入った犬の散歩で取り入れたいことについて、犬の訪問ケア「ドックケア スマイル」主宰の清水佐知子先生に教えていただきました。
自然の凸凹の中を歩かせよう
小・中型犬なら7才、大型犬なら6才ごろから、散歩は量よりも質を重視するようにしましょう。 落ち葉が積もった場所や、丈の高い草むらのなか、地表に木の根が出ているようなゴツゴツした場所などを積極的に歩くようにしてください。こういった場所は、犬が足を上げて歩くため、関節の可動域を維持するのに役立ちます。
散歩ルートに登り坂を加えよう
犬は後ろ足から衰えていきますが、上り坂を歩くことで、その後ろ足を鍛える効果が期待できます。 ただし、下を向いて歩くと効果が半減してしまうので、飼い主さんが半歩前を歩いて呼ぶなどして、目線を上げて歩かせてあげましょう。小・中型犬なら7才、大型犬なら6才ごろから取り入れるのがおすすめですよ。
散歩前のストレッチもおすすめ
犬は加齢によって、伸びの姿勢をとるのが難しくなることがあり、体が凝り固まりやすくなります。愛犬に歩き方が遅い、伸びをしないなどの様子が見られたら、散歩前のストレッチを取り入れてみるのがおすすめです。 ストレッチをするときは、愛犬を飼い主さんのひざの上に抱き、前足のひじや後ろ足のひざをそっと押すようなイメージで伸ばしてあげましょう。 ※足腰などに疾患がある場合は、獣医師に相談してから行うようにしてください。 シニア期前後の犬たちは、確実に老いのサインを出しています。まだまだ若いからと油断はせずに、早めの対策をとってあげてくださいね。 お話を伺った先生/清水佐知子先生(犬の訪問ケア「ドックケア スマイル」主宰) 参考/「いぬのきもち」2023年5月号『老いのサインに気づいたときが見直しどき 先手を打つ! シニア犬のお世話術』 文/柏田ゆき ※写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。 ※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。
いぬのきもちWeb編集室