吉田鋼太郎演出『夏の夜の夢』12月上演決定 鍛治直人、窪塚俊介、太田緑ロランスら出演
彩の国シェイクスピア・シリーズ芸術監督の吉田鋼太郎演出・上演台本による、シェイクスピアの代表的喜劇『夏の夜の夢』の上演が決定した。 【写真】『夏の夜の夢』ビジュアル 芸術監督・近藤良平(振付家・ダンサー)のもと、“クロッシング”を活動のテーマに掲げ、地域に開かれた劇場を目指す彩の国さいたま芸術劇場。本公演は、2024年10月に彩の国さいたま芸術劇場が開館30周年を迎えることを記念し、シェイクスピアの代表的喜劇『夏の夜の夢』を、彩の国シェイクスピア・シリーズ芸術監督の吉田が手がける。 30年の感謝と次の30年を担う若い世代へ贈るスペシャルステージとなっている本公演。節目の年に、高校生を中心とした若い観客から大人まで、幅広い世代にもっと気軽にシェイクスピアを楽しんでもらいたいという想いからスタートした。公募で選ばれた埼玉県内の高校生や18歳以下の子供を招待することも決定している。 公爵シーシュース(鍛治直人)とアマゾンの女王ヒポリタ(太田緑ロランス)の婚礼を4日後に控えたアテネ。ハーミア(美山加恋)は、父親イージーアスの決めた結婚相手ディミートリアス(窪塚俊介)ではなく、ライサンダー(深澤嵐)との駆け落ちを決心し、ともに森へ向かう。ハーミアの友人ヘレナ(竹内カンナ)は、好意を寄せるディミートリアスに駆け落ちのことを告げ口。ふたりはハーミアを追って森の中へ入る。 森では、妖精の王オーベロン(鍛治直人・2役)と女王タイテーニア(太田緑ロランス・2役)が小姓をめぐって喧嘩の最中。オーベロンはいたずらな妖精パックを使い、タイテーニアに一泡吹かせることを思いつく。森の別の場所では、公爵の婚礼に向けて、職人たちが芝居の稽古をしているが、パックのいたずらで職人ボトム(塚本幸男)はロバの頭に変わってしまう。そこに“恋の三色スミレ”の汁をパックに塗られたタイテーニアが現われ、ロバ頭のボトムに一目ぼれ。さらにパックの手違いからディミートリアスとライサンダーの両方に“恋の三色スミレ”の汁が塗られ、居合わせたヘレナはふたりから求愛されることに――。 演出と上演台本を担うのは、2024年5月の彩の国シェイクスピア・シリーズ2nd Vol.1『ハムレット』(演出・上演台本・出演)も手がけたシェイクスピア俳優である吉田。そして、妖精の王オーベロン/アテネの公爵シーシュース役を鍛治直人、妖精の女王タイテーニア/アマゾンの女王ヒポリタ役を太田緑ロランスが担当。“恋の三色スミレ”の魔法で大騒動を巻き起こす4人の若者には、窪塚俊介(ディミートリアス役)、美山加恋(ハーミア役)、深澤嵐(ライサンダー役)、竹内カンナ(ヘレナ役)が名を連ね、妖精のいたずらでロバの頭に変えられる職人ボトム役で塚本幸男が出演する。 なお本公演は、全公演(高校生鑑賞事業対象公演は除く)にて小学生以上18歳以下の子供を無料で招待するとともに、子供1名に対し同伴の保護者1名を半額で招待(S席のみ・枚数限定)。申込方法などの詳細は、後日、 劇場公式サイトにて公開される。 あわせて、演出・上演台本を担当する吉田からはコメントも到着している。 吉田鋼太郎(演出・上演台本)コメント 『夏の夜の夢』は、迸(ほとばし)る生命力と抑制不能な若いエネルギーに満ちた芝居であり、その若いエネルギーが人知の及ばない世界の住人達の介入によって、とんでもない混乱と争いを引き起こしてしまう事を美しく饒舌な言葉で書き綴ったシェイクスピア初期の傑作喜劇です。 今まさに迸るエネルギーと抑制不能な生命力の真っ只中にいる若い観客の皆様とこの『夏の夜の夢』を共に楽しめれば幸いです。 どうぞご期待下さい!
リアルサウンド編集部