地元住民も新たな気付き?区ごとの歩き方の提案も…「地球の歩き方」北九州市版に見るこだわりの“視点”
人気旅行ガイドブック「地球の歩き方」。市単位では初めてとなる北九州市版が発売されました。観光客だけでなく地元の人も楽しめるというガイドブック。こだわりのポイントを編集長に聞きました。 【写真で見る】旅行ガイドブック「地球の歩き方北九州市」~人情味あふれる焼き肉店・南大門など~
想像の“斜め上”に突き抜けた内容になった
九州各地の書店で2日、発売された旅行ガイドブック「地球の歩き方北九州市」。“地元”の北九州市小倉北区の書店では一際目立つ場所に並べられ、待ちわびた市民が手に取っていました。 購入した人: 「今1冊買っておけば、今後子供達にも見せて北九州市がどういうところか教えられると思います」 「楽しみにしていました。知っている情報と見比べたり新しい情報を得られたら」 約400ページに及ぶ分厚いガイドブック、その中身は…。 宮田崇編集長「読むだけじゃなくて、せっかくなら来てもらう。来てもらえると北九州市の魅力がぎゅっと詰まっているのが納得できるはずだから、きっとそれは皆さん読者の方が想像している以上に突き抜けたものですよ。ただ上にいくんじゃなくて斜め上、あなたたちの想像の斜め上をいくと」
テーブル1台の焼き肉店にも着目、“人”の優しさが紙面に
私たちはガイドブックに掲載された門司区の焼き肉店を訪ねました。「日本一小さい焼肉屋で食す極上肉」と紹介されているこの店。たしかに店内にあるテーブルは1台だけです。 南大門・河内年夫さん: 「(Q客が増えるのでは?)それはいいけどテーブル一個しかないけん順番待ちや」 店を切り盛りするのは焼き肉店を始めて50年以上、おしゃべり好きな80歳の河内年夫さんです。ガイドブックには店主の人柄も飲食店の大事な情報のひとつとして掲載しているそうです。 宮田編集長「プロデューサーがすごく感じたのが人情、人の優しさ、特に取材の時はなかなか相手の顔が見えない状態で取材申請をするんですけれど、お店に行った時の人の良さがすごく伝わってくるので、それなら紙面から人の良さが伝わるようにつくりたいよねとたくさんの方に出てもらっています」
歴史や文化の足跡をだどれる場所も掲載
北九州市の魅力を再発見してもらおうと、まるで地元の人たちの散歩コースのような7つの区ごとの歩き方も掲載されています。 ~ガイドブックより~ 八幡西区の歩き方。八幡西区の旅はJR黒崎駅から始めよう。南北自由通路をわたり、線路沿いの道を東に進むと左手に「城山緑地・黒崎城跡」が見えてくる。ここで森林浴を楽しみつつ、当時の石垣を探してみよう。また展望デッキから帆柱山や洞海湾の眺望を眺めるのもいい。 ~~ 訪れた家族「なかなか自分の街を高い所から見ることがないので、いろいろ見渡せて、いろんな発見。子供も楽しんでもらいました」 ~ガイドブックより~ そのあとは駅前の商店街へ。通りによって個性が違うので散策してみよう。途中巨大な「青い目のライオン」に出会えるかも。商店街散策を楽しんだあとは曲里の松並木へ。約500本の松の中には江戸時代から生息している木もあるので探してみて。最後は筑豊電鉄に乗って木屋瀬へ。宿場町の風情を楽しんで。 ~~ 宮田編集長「北九州市の文化的なところ歴史的なところたくさんとりいれています。せっかくなのでただ行っておいしいものを食べて、素敵な所を見てじゃなくて、北九州市そのものを理解した上で旅をしてもらいたいと思っています」