苫小牧市に新たなLNG基地建設を検討…海外から原料を輸入し都市ガスを製造 二酸化炭素排出ゼロの「合成メタン実用化」目指す―北海道ガスが2025年度中に結論
北海道ガス(北ガス)は1月7日、苫小牧港東側(苫小牧東港)で、GXを推進するためのカーボンニュートラル拠点となるLNG基地の建設を検討していることを発表しました。 北ガスによりますと、新たな施設は、化石燃料から脱炭素や再生可能エネルギーへの転換が求められる中、道内のエネルギーの安定供給などを目的としています。 家庭に供給される都市ガスの原料となる液化天然ガス(LNG)を海外から運ぶ船の受け入れのほか、タンクや気化器など貯蔵と製造ができる設備を造ることが検討されています。
また、二酸化炭素の排出を実質ゼロとする合成メタン「e-メタン」を活用し、都市ガスを製造する技術の実用化も目指すとしています。 2025年度内に結論を出す予定で、建設が正式に決定すれば、北ガスにとっては石狩に続く、外国からLNGを輸入する2か所目の基地となります。
UHB 北海道文化放送
【関連記事】
- どうなる電気料金―泊原発3号機再稼働までの安全対策費『5150億円』に 当初想定の“17倍超” 電気料金に反映の見通しも北海道電力「火力発電の燃料費削減で…適正に値下げする」
- 〈ついに最終局面“泊原発の再稼働”に向け〉原子力規制委による3号機の審査会合で全項目説明終了―今後新基準に適合か判断 2027年5月~6月ごろの再稼働目指す 北海道電力
- 「記憶にない」「困る」補助金減額でガソリン180円台突入にため息…1月に史上最高値更新の可能性も 『灯油高騰』は“ニラ生産者”にも大打撃 北海道
- ガソリン値上げへ 来年2月には1リットル190円の可能性も 政府の補助金が段階的に縮小…駆け込み需要でスタンドは混雑 普段の1.2倍以上の人が給油に 「年金生活だから大変」「灯油も上がる」
- ガソリンスタンドの屋根に『道産木材』 環境配慮した最新型がオープン!北海道新幹線建設で給油需要高まる八雲町 「町の脱カーボンの流れに沿い開店」