“JALの機内安全ビデオ”を海外メディアが絶賛…「素晴らしい!」「他社より明確」奇跡の全員脱出に貢献した可能性も
欧米の航空会社による“凝ったビデオ”の問題点
ジェンター氏によれば、欧米の航空会社の多くは、コメディタッチの安全ビデオを使うことが多く、派手な映像の中で安全に関するメッセージが失われてしまうこともあるという。エール・フランス航空、アメリカン航空、ブリティッシュ・エアウェイズのビデオをチェックすると、確かにそういった印象を受ける。対照的に、JALのビデオは楽しさに重点を置くのではなく、ストレートで真面目なトーンだとジェンター氏は指摘している。 安全ビデオを無視する人も多いため、目を引くような映像にする訳は理解できるとしながらも、ユーモアと率直さを組み合わせる必要があることを今回の事故から学んだとジェンター氏は話す。そして、たとえ乗っている飛行機の安全ビデオが退屈極まりなかったとしても、自分のために視聴すべきだとしている。
文:山川真智子