「2024栃木この1年」 2024年下半期の話題
とちぎテレビ
シリーズでお伝えしている2024年を振り返る特集、「栃木この1年」。3回目の18日は7月から12月までの下半期の「話題」です。 【クマの目撃や被害】 今年も人里でクマの目撃やその被害が全国で相次ぎ、県内では6月に奥日光の小中学校の校庭にクマが複数回出没し、7月には日光市足尾町で山林を訪れていた50代の男性がクマに襲われ頭などをけがしたほか、10月にも日光市五十里で猟友会メンバーの60代の男性がクマにかまれて手や足をけがしました。 県内でクマの出没が相次いだことを受けて、県や警察などは関係機関の連携を高めて対応していこうと、クマを追い払うなどの訓練を行いました。県内では今年度11月末までに、クマの目撃情報が248件寄せられていて、昨年度1年間の142件を100件以上上回り、過去10年で最多となりました。 【7月】 今年の夏も、とにかく暑かった!佐野では29日に県内での観測史上最高気温となる41・0度を記録し、静岡県の浜松などで観測した全国最高気温の41.1度に迫る、歴代3位タイの記録となりました。 【8月】 那須と栃木の特別支援学校の寄宿舎の廃止を巡る問題が動きました。県教育委員会は、有識者会議などを経て、廃止の時期を今年度末とし、今後は寄宿舎の指導員を特別支援学校に配置するなどの対策案を出しました。 この問題を巡っては、施設の老朽化や遠距離で通学が難しい児童生徒の減少を理由に22年度で閉舎するとしていましたが、存続を求める保護者らの反対を受け延期していました。一部の保護者らは存続を求め著名活動などを行っています。 【9月】 ラグビーの国内最高峰・リーグワン1部の「三重ホンダヒート」が再来年に始まる2026-27シーズンから、活動拠点を三重県鈴鹿市から宇都宮市に移転すると発表しました。 栃木県は、ホンダとスポーツによる地域活性化などを推進していくことが盛り込まれた協定を結び、今後は活動拠点の移転が円滑に進むように連携を強めていく方針です。 【10月】 栃木県の最低賃金が、過去最大の上げ幅となる1時間当たり50円引き上がり、時給1004円に改定されました。千円を超えるのは、現行の制度になった2002年以降、初めてとなりました。 【11月】 宇都宮市の中心部にあり、2019年に閉店した「宇都宮パルコ」跡は福島県郡山市に本社を置くスポーツ用品販売大手のゼビオが取得する方向で地権者と調整していることが分かりました。ゼビオはパルコ跡を本社機能などの移転先の候補地として検討を行っていくということです。 【12月】 宇都宮市池上町にある「丸井宇都宮店」などが出店していたビルが解体され、新たにホテルや飲食店が入る施設が建設されることが分かりました。来年4月に解体工事が始まり2028年10月に新しい施設が完成する見込みです。 去年8月に開業してから1年経ったLRT・ライトラインは、2030年代前半にJR宇都宮駅西側の延伸が見込まれていて、まちの活性化の相乗効果が期待されます。 日光の社寺が世界遺産に登録されてから25年を迎え、日光市では記念の講演やスタンプラリーなどが開催され、まち全体が盛り上がりました。 来年日光では日光杉並木の植樹が始まってから400年の節目の年を迎えます。 1年間でたくさんの変化や節目があった栃木県、来年はどんな年になるのでしょうか。
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