打ち切りの噂も…続編を匂わせて終わった超大作映画(3)実は3部構成だった…!? 続きが気になるラストとは?
続編が示唆されながらも実現せず、観客の期待が裏切られてしまう映画は少なくない。話題作でありながら続編が制作されなかった作品には、興行成績の不振や製作上の問題など様々な理由が存在する。本記事では、ラストで続編を匂わせて終わる5つの洋画を取り上げ、その魅力と打ち切りに至った背景を詳しく解説していく。第3回。(文・シモ)
『ジャスティス・リーグ:ザック・スナイダーカット』(2017)
監督:ザック・スナイダー 脚本:クリス・テリオ 原案:クリス・テリオ、ザック・スナイダー、ウィル・ビール 原作:DCコミックス 出演:ベン・アフレック、ヘンリー・カヴィル、エイミー・アダムス、ガル・ガドット、レイ・フィッシャー、ジェイソン・モモア、エズラ・ミラー、ウィレム・デフォー、ジェシー・アイゼンバーグ、 【作品内容】 「スーパーマンの犠牲を決して無駄にしてはならない」と、世界を守る決意をしたブルースウエイン(ベン・アフレック)。彼は、ダイアナ・プリンス(ガル・ガドット)と手を組んで、ダークサイド率いる軍団の脅威から世界を守るために、スーパーヒーローたちのチームを結成する。 メンバーは、バットマン、ワンダーウーマン、アクアマン、サイボーグ、そしてフラッシュ。超人たちは、世界を守れるのか? 【注目ポイント】 本作は、2017年の劇場公開作『ジャスティス・リーグ』の製作中に降板したザック・スナイダー監督が、本来描いていた構想を実現するために追加撮影を行い完成させた241分のディレクターズ・カット版である。 劇場公開版の『ジャスティス・リーグ』にはないアクアマン(ジェイソン・モモア)、フラッシュ(エズラ・ミラー)、サイボーグ(レイ・フィッシャー)らのサイドストーリーが描かれ、深みのある作品となっている。 物語の終盤。ジャスティス・リーグのヒーローたちにマザーボックスを奪われた悪の支配者・ダークサイドが、「地球へマザーボックスを奪いに行くまでだ」との台詞を残すシーンがある。このシーンは、続編への予感を感じさせる。 また、エピローグで、ブルース・ウェイン(=バットマン)のもとに、ジャスティス・リーグの創立メンバー ・マーシャン・マンハンターが現れ、「ダークサイドはまた来るぞ。戦いはまた始まる。ではまた会おう」と言って去っていくシーンも、次作を期待させるものだ。 続編の余地を残して終わるこの2つのシーンは、ダークサイドとスーパーヒーローたちの次なる戦いを想像させるには十分である。 実際に、ザック・スナイダー監督は、勢力を増すダークサイドに対して、ヒーローたちが世界を守る戦いを描く続編の構想を語っている。しかし、現時点では続編の製作には至っていない。 3部作を想定していたとの話もある。ベン・アフレックが演じるバットマンを愛するファンも多い。ぜひ続きが観たいものだ。 (文・シモ)
シモ