【ボートレースコラム】〝チルト3度の名手〟菅章哉 来年1月の下関からG1戦線に復帰
チルト3度の名手がいよいよG1戦線に帰ってくる。菅章哉(36=徳島)は10月30日からの下関4日間開催で今年8回目の優勝を飾った。昨年9月30日、からつ70周年記念優勝戦のフライングからG1・G2の斡旋は1年間入っていなかったが、来年1月11~16日の下関70周年記念から復帰する。 「フライングを切らないように気を付けて、ここで試したことを記念で生かしたい。1年間のうっぷんを晴らしたいと思っている。下関は元々好きな水面。短期決戦はチルト角度を変えて調整するのもあって苦手だけど、結果を出せて良かった」 これで通算81回目の優出で29Vとなった。「普通にやれば1号艇が勝つのがボートレース」と言いながら、チルト3の飛び道具を使い、インで勝ち、大外でも勝つ。当たり前だが、あらゆる手で勝ちを模索する。懸命な姿を見ていると、ちばてつやの漫画の主人公をいつも思い出す。 「今年はクラシック(来年3月25~30日、若松)の6V、ダービー(来年10月21~26日、津)勝率を目標にやってきた。あとオールスター(来年5月27日~6月1日、まるがめ)は、みんなにこびを売って」と笑う。出走表に名前があるだけでワクワクする大捲り。気が早いが来年の1月に、ちょっとでもいいエンジンを引くことを願っている。(川淵陸郎)