自民・茂木幹事長が“処分対象外”の裏金議員に「厳重注意」…極甘の一件落着に納得するのはダレ
まさか「これにて一件落着」となるのではあるまいな。 自民党派閥の政治資金パーティーの裏金事件を巡り、茂木敏充幹事長(68)が処分対象となった政治資金収支報告書への不記載額500万円未満だった議員45人について個別に「厳重注意」したことを明らかにした。 私欲の茂木幹事長vs私怨の麻生副総裁…自民裏金議員処分「御身かわいさ」の見苦しい舞台裏 同党は4日に収支報告書の不記載総額が500万円以上の議員らや安倍派幹部らの処分を公表した一方、500万円未満の議員については「厳重注意」とする方針を示していた。 10日、能登半島地震の被害状況を確認するために富山県高岡市などを視察した茂木氏は処分について「無事にやり遂げた」みたいな表情だったが、あらためて国会議員が違法、脱法行為の裏金を作っておきながら「厳重処分」で済ませていいはずがないだろう。 ■処分する側もされる側も国民感覚とかけ離れている そもそも、500万円未満という線引きが不明だ。仮に499万円だったとしても、日本の平均年収443万円(民間給与実態統計調査)よりも多額なのだ。 しかも、「これからきちんとやれよ」などと言って注意している茂木氏自身も、資金管理団体から使途公開基準の緩い政治団体に資金を寄付している問題が指摘されているではないか。 《裏金事件は一段落ついた、とか思っているんじゃないだろうね、茂木さん》 《まったく事実解明できていないよ。禊は済んでいない。全く》 《処分する側も、される側も国民感覚とかけ離れている》 数百円のさい銭を盗んでも逮捕、起訴されるのに、国民の平均年収並みの金額を隠して「注意」。納得しているのは自民党と裏金議員だけではないのか。