10月のアメリカ消費者物価2・6%上昇、7か月ぶりに伸び加速…市場予想と一致
【ワシントン=田中宏幸】米労働省が13日発表した10月の消費者物価指数(CPI)上昇率は前年同月比2・6%となり、7か月ぶりに伸びが加速した。市場予想通りだった。 【グラフ】一目でわかる…アメリカの政策金利の推移
クルマ社会の米国で国民の関心が高いガソリン価格は12・2%下落し、5か月連続でマイナスとなった。食品は2・1%上昇と2か月ぶりに伸びが縮小した。
変動が大きい食品とエネルギーを除いた指数は3・3%上昇と前月から横ばいだった。住居費やサービス部門の伸びは緩やかに低下しているが、依然として高止まりしている。
米連邦準備制度理事会(FRB)は11月の連邦公開市場委員会(FOMC)で0・25%の利下げを決めた。インフレ(物価上昇)の鈍化基調は変わっていないものの、トランプ次期大統領が就任後に打ち出す政策もにらみ、FRBは利下げ幅やペースを慎重に判断する見通しだ。